現役時代はもっとわかりやすい説明にしたい、もっと気持ちが楽になる一言をかけてあげたいと思っていても、医療者の行為にエビデンスをもとめる世情から、なかなかそうすることができずにいました。
現場を離れた今、根も葉もないことを言うつもりはありませんが、わかりやすさを重視したブログを書いてまずは耳鼻科のことを身近に感じてもらえる一歩目になればと思います。

さっそくですがお願いがあります。人の体はそれぞれ個体差があります。診察を行ってなお、予想した経過と異なることは少なからずありました。実際に診察を行った医師をまず信頼してください。「ネットにはこう書いてあったぞ、お前の言うことと違うじゃないか」と言われることは、年々確実に増えていました。しかし、インターネット上の情報は飽くまでも一般論であったり、患者さん個人の一度きりの経験であったりと、実際に診察を行った目の前の医師よりも頼りになるということはあまりないのではないかと思います。十分注意して記事を書くつもりですが、私の記事がどの場面でも間違いがない、法的な根拠としても満足なものとはならないことをご承知おきください。
また、現役の耳鼻科医の先生方からすると「医学的に正確ではない」「反証となる論文がある」など、鼻持ちならぬところもあるかもしれません。あくまで一歩目のことと思い、目をつぶって頂けると幸いです。
なにぶん遅筆ではありますが、いただいたコメントにも真摯に対応したいと思っています。よろしくお願い致します。

2017年10月16日