　私はほぼ5年前に、アルコール依存を原因としたDVから避難するために家出した。そのあと協議離婚した。

　その元夫が今年の4月に膵臓がんで亡くなった(享年52歳)。子どもたちは未成年の第一相続人でその親権者は私だ。離婚するっていうのは、関係を断ちたいからするものなのに、結局のところ亡くなったあとも関係は続いているという話をしたい。

　元夫がアルコールの過剰摂取で肝硬変であることは知っていた。余命が長くないがお酒を飲み続けていることも。暴れ始めてからも、病気なのだから看病してあげたいと思って、どれだけ元夫が暴れていても我慢してすべてを飲み込んで4年ほど過ごした。しかし子どもを殴ったり暴言を吐いたりするようになって、さすがに家出することにした。肝硬変がわかってからほぼ9年で彼は亡くなった。肝硬変が発覚したときは余命5年と言われていたから、それなりに長生きできたと言えるかもしれない。

　私と彼は11年前に一軒家を購入した。共同名義で共同債権だ。彼は亡くなる時までその自宅に住んでいた。離婚後も財産分与や自宅の売却の話は提案したが話は進まなかったのであきらめていた。共同債権者が死亡したら、私はその家のローンをどうにかしないとならない。共同債権者(元夫)の相続人は自分の未成年の子どもたち3人。と、言うわけで相続放棄するのかしないのかの判断もとても難しい。といって、直前まで人が生活していた家をまったくの空き家にするわけにもいかず。窓も開いてるし、植栽が境界をはみ出してるという連絡も私にくる。なんとか空き家を危険な状態から回避してご近所に迷惑が掛からないよう管理しないとならない。

　怖くて逃げだしたはずの元自宅での元夫の遺品整理。。。元夫が最後に生活していた痕跡をたどる作業。どれだけ孤独な状態で闘病していたかが手に取るように見えるだろう。自宅の最寄り駅沿線に乗るだけで吐き気がする私は、そんなことできそうもない。幸い？代行してくれる方が見つかったので、自宅の整理やクリーニングは代行してもらった。そして、貴重品関連の遺品やポストの中身を届けてくれた。これだけ、自分が直接関わらないようにしたとしてもダメージは大きい。トラウマに触れるからだ。離婚後の5年間どんな生活をしていたのかすべてはわからないが、ポストにたまっていたのは私との調停期日の召喚状から最近の借金の督促状関係までさまざま。5年間、見たくない封筒は全部ポストにしまったままだったんだろう。

　離別後すぐに亡くなったら死別とほぼ変わらない、それなのに私には相続権は無いというのに、死亡後の手続きは代行しないとならない。彼の戸籍を取り寄せる作業も、いちいち役所の人から「あなたは除籍されているので戸籍は取れない」と言われる。と、なるとこれも誰かにお金を払って代行してもらわないとならなくなる（司法書士さんか弁護士さん）。

　そんなわけで相続関連の知識もだいぶ身についた。亡くなった人に親族がいる場合、遺体引き取り人は誰になるのか？未成年でも引き取り人になるのか？葬祭費は誰が負担するのか？亡くなる前の医療費の支払い責任は？相続放棄の手続きは？故人の準確定申告とは？相続税はどうやって計算するの？こういう相談は誰にしたらいいの？どこでやってるの？費用はどのぐらい？などなど。本来は離婚していたら、彼の実家が直接の親族なのだから当然そのあたりのことはご実家がするものだけど、亡くなった直後からノーリアクションを貫いているので、病院も行政も困って私を頼ってきた、という経緯である。そんなわけで元夫の死亡と私との関係性がかなーりイレギュラーなケースだからこそ、いろんな方向からの知識や方法論を知る機会となりました。

　相続関連でお悩みの方、専門家に相談する前に私と話して少しまとめる作業をしたい方、気持ちの整理をしてから今後の方向性を考えたい方、どうぞご連絡ください。

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　いろんな家族がいて、その家族のの数だけ物語もいろいろだと思います。でも、すべてのことを、自分一人で単独でやり遂げるのはまず無理だと思います。私はいろんな人の助けをかりて、今現在、私と子どもたちとで生活しています。そしてこの数年で離婚に関する知識や子育ての知識はとても豊富になりました。さらにひとり親支援にもとてもくわしくなりました。この知識や経験を、同じ離婚問題で困っている人に届けていきたいという気持ちがあります。

　家族のことで悩んだら、まずは問題の整理から、です。でも、行政の相談事業は冷たい反応になることが多いです。行政の支援はとりあえず、支援者の知識が足りないしカウンセリング能力に問題がある人が多すぎです。そうそう、ぴったりくる支援者と相談できることはありません。

　もし、この記事を読んで、私に相談してみたいと思われた方は、このみんなの保健室ひだまりにご相談に来てください。初回の相談は無料です。下記の連絡先からLINEかメールでお受けします。　

～みんなの保健室ひだまりはどなたでもご利用できるウェブ上の保健室です。～

出産、育児、離婚、介護、病気、障がい、いろいろなことが人生には起きてそのたびに選択をして生きていますよね。そういう困ったときに気軽に相談できる保健室です。
主に活動はふたつあります。

～ピアサポート活動～
同じ経験をもった仲間（ピア）と経験談を語る会

・子どもの個性と私の感情（発達障がいや障がいのあるお子さんの保護者向け）
・シングルマザーの会
・雨ときどき曇り（精神が弱っている経験のある方の会）
・子育て仲間とシェアするホンネ（子育て中の保護者の会）
・離婚にまつわるエトセトラ（離婚前後のお話会）

〜体と心の何でも相談室〜
・急な子どもの発熱など、病院にかかる必要があるか悩むとき。
・子どもの喘息やアトピー、アレルギーなどの対応で何を選んでいいかわからないとき
・いつも頭の右が痛いといった特定の部位が痛むとき
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離婚した元夫が病気で亡くなったら【DV避難後】