
佐野「うん!」
アナ「もうそこにあどけなさはありません」



アナ「17歳、羽生結弦。世界選手権銅メダリストの堂々とした演技でした」


佐野「これねー。最終滑走というだけでね、やはりねプレッシャー掛かってるはずですよ。かなりのプレッシャー」
アナ「はい」







佐野「その中で、ここまで正々堂々と滑りきる羽生くんっていうのはね、モンスターですね。凄い!」
アナ「本当にこう、去年までとは全く違って見えますよね」
佐野「ええ」



佐野「確かに環境も変わったって事もあるでしょうけども、羽生くん自身が1年間でここまで成長した。これは大きいですねえ」
アナ「はい」






佐野「あの4回転なんてね、簡単に跳んじゃいましたでしょ?」
アナ「はいはい」
佐野「4回転難しいんですよ。そんなに、あんなに簡単に跳んじゃいけないんですね」
アナ「はは(笑)はい。なかなか跳べないですからね」
佐野「それぐらいの見事さでした」
アナ「ええ」
佐野「お兄さんたちみんな苦労してるのに、関係なくピョコっと跳んじゃいましたからねえ」




◇リプレイ
アナ「じっくり見てみましょう」




佐野「完璧ですよ」
アナ「はい」
佐野「何それ?って感じでね」
アナ「本当に練習の時から安定はしてるんですけども」
佐野「し過ぎでしょう」


アナ「オーサーコーチ。跳び跳ねます。いつものように」
佐野「凄いですよ」

佐野「そして、トリプルアクセルですよね、ここ」
アナ「はい」

佐野「まあ、カウンターって言うんですよね」



佐野「今、直前で後ろ向きから前向きになりましたでしょ?」
アナ「はい」
佐野「カウンターと言いまして、難しいターンなんですよ」
アナ「はい」
佐野「そっから直接トリプルアクセル跳ぶ訳ですから、これはGOE 、出来映え点が上がりますね」
アナ「はい」
佐野「しかも1.1倍でしょう。どこまで点数伸びるんだっていう感じですよね」











アナ「演技を終わっても、まだまだ先を見据えているような。ふうっとちょっとクールに息を吐いた、羽生結弦17歳」





アナ「いや、小塚がトップに立って85点なんですが、これは日本勢のハイレベルな闘いになってきそうです」
◇キスクラ

(リプレイのドヤ顔見て笑っています)














アナ「さあ、最終滑走、羽生結弦の得点です。現在、小塚がトップ」


アナ「羽生は・・95.07!!!」



アナ「驚異的な得点!」


アナ「世界歴代最高得点を叩き出しました!」






アナ「驚きました!羽生結弦!」
佐野「凄い得点ですよね」
アナ「もの凄い得点です!」

佐野「95点。ショート95点ですよ。いや~これはびっくりしましたね」





アナ「羽生の新たなシーズン。更なる高みへ、完璧なスタートを切りました」


アナ「ショートプログラムが終わりましたが、歴代最高得点です。95.07。ショートプログラム。いや、本当に・・」
佐野「初戦でね、この得点出ちゃうと、次の試合に出てくる男性陣はショートどうしようってなりますわね」
アナ「はい」
佐野「いや、凄いわ、この点数は」

アナ「小塚もですね、非常に素晴らしい演技だったんですが」
佐野「いや、良かったですよ」
☆☆☆☆☆☆
この日の、ショートの凄さは驚きました。
凄すぎて、やったー‼って感じではなかったです。
この子はこんなに凄いんだ、完璧なんだ。
私が応援してなくても全然大丈夫なんだと、ちょっとしょんぼり

ところが、翌日のフリーは予想だにできないほどボロボロで・・。
またもや、大ショック!

そして次のNHK杯では優勝して。
そんな風にまるでジェットコースターみたいに、上がったり下がったり
しながら、少しずつ羽生くんとフィギュアスケートの事を知って行った
2012年でした

今、見直すと羽生くんはまだ本当に少年で。あどけなさが残ってて。
でも、カナダに渡って夢に向かって闘っていたんだなあと。
一つ試合を見る毎に、魅了される部分が増えて行き、語る言葉に思いを
深めて行きました。
こんなに美しく、清々しい真っ直ぐな生き方が出来たらと憧れる気持ち
もあり、ただただ感服したという思いに至りました。
アメリカ杯のパリの散歩道は、17歳の羽生くんの若駒のような勢いによ
く合って小気味良さがあります。
音とジャンプのタイミングがよく合うようで、ジャンプさえ決まれば無
敵と言っていいプログラム。これを持ってソチ五輪に臨めたのは本当に
良かったです。
カウンターからのトリプルアクセルは、前年の悲愴でも跳んでいます
が、その更に前年はふつうに跳んでいました。なので、2011-2012シー
ズンのプログラムを作る以前のあたりでカウンターから跳べるようにな
ったのでしょうか。
ジャンプの直前にステップを入れるというのは、誰かがやっていて自分
もやろうと思ったのか、もっと難しい事をやろうと自分で工夫したのか
は分かりません。ロミオでは、イーグルからのトリプルアクセルが入っ
ています。
今は、イーグルでジャンプを挟んでいますね。羽生選手以前にイーグル
サンドをしていた人はいるでしょうか?他の選手の事はちょっとそこま
で詳しく見てなかったんですよね( -_・)?
見返すうちに、そんな事が気になりました。
では、ショートのインタビューに続きます
