あの日から一年。あっという間だった。


そう、共通テスト2日目娘が自己採点後今まで聞いたことのない叫び声をあげて泣きながら私の元へやって来たその日から。


前日の1日目。決してニコニコ顔で帰ってきた訳ではない娘を2日目送り出してからTwitterで情報収集をしていた。

異変を感じたのは数1Aが終わった後。タイムラインが只事ではないツイートで溢れていた。


今までに無い難化?


浮かぬ顔をして帰宅した娘をお疲れ様と労って夕食を取らせ、娘は自己採点のため自室へ。


聞いたことのない悲鳴をあげ、もうダメだ。去年より全然取れてない。浪人したのに。最低だ。もう友達にも一生会えない。みっともなくて、恥ずかしくて会えない。ダメダメだ!


身体も震え、うずくまって泣きじゃくる娘。愛猫も異変を感じて近寄らない。


私はひたすら、そんなことない。みんなも取れてないはずだから大丈夫。大丈夫。そう、声を掛けるしか無かったあの日。


泣きじゃくる娘をとりあえず落ち着かせ、一緒にお風呂に入ってただ寄り添っていた。


翌日予備校でお友達もみな、枕を濡らしたとの事。



その後、志望校は変えず、学部変更はしたものの二次試験は踏ん張り桜は咲いた。

二次試験も例年に無く難化した教科があり、ドキドキしたけれど、娘の得点感覚を聞いて、私自身は何とか行ったかなと思っていた。


娘は現実逃避をして発表当日まで自室の隅っこでひたすらYouTubeばかり見ていたが。


努力しても努力しても報われない、そんな経験はこれからあるかも知れないけれど、まだ大学受験ではその経験は無くても良いと私は思う。


沢山の受験生、そして保護者の方を思って落ち着かない二日間だった。


皆に桜が咲きますように。