鉄の骨 (講談社文庫)/講談社
¥880
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いや~~~ 646ページもあって 一冊に納めるの無理やりじゃんって
思ってましたが

一冊で良かった 一気に読んじゃったので

大手ゼネコンの談合を取り扱った内容です。
NHKでは ドラマ化されてたそうですね。

池井戸潤 ファンの皆様には常識知識だと思いますが
面白かったです

談合はもちろんだめですよね。法律に反しています。
しかし本に描かれている時代(と言ってもそう遠くない過去ですが)
は当たり前であった時代から今変わらなければと脱談合しようと言う
空気の中で、けど抜け出せないしがらみをどう打ち破るか

打ち破るところが新しい時代を築くイニシアティブを握る企業となる
そんな感じが読み取れたような気がします。

その対企業同士のせめぎあいの中を、入社4年目の主人公平太が
奔走するのですね。
けど読み終わりには何か確固たる信念が見える素敵な男に少し成長
しているところが朴訥な平太をかっこよく見せています。

現実の世界ではまだまだ談合というものは残っているのかもしれません。
作者はそんな時代への警鐘のようにこの作品を書いたのかなあって勝手に
思っております。