昨日のドラマ『全開ガール』を見て 号泣あせる


なぜならば昨日のお話は父と子の話。主役の若葉ちゃん(新垣結衣ちゃん)は幼少のころとても貧乏でそれも何度となく、お父さんがだまされて連帯保証人になってしまい苦労を余儀なくされた日々。


そんな中、猛勉強し東大を卒業して弁護士に。そんな彼女が結婚すると決まって、はるばるお父さんが山形から上京してくるのだけれど、作業服でとてもじゃないけどこんなお父さん嫌だわって思ってしまうお父さん。

けど憎めないんだよね。


そんなお父さんとのやりとりを見ているとぜんぜん似ていないんだけど、亡くなった父と重なってしまい、お父さんってこんなに切なく娘のことを思い続けているんだなあって思うと、涙が止まらなくなりました。


男親なりの愛情表現というか。 


我が家も決して裕福ではなかったので父との思い出は本当にささやかな出来事が多いのだけれど、だからこそかけがえのない思い出なのかもしれない。


私がまだ幼児の頃、なかなか寝付けない私をベビーカーそんないいものじゃないなあ。この当時だと乳母車かな。この乳母車に乗せて、近所をずっと歩いてくれていたらしい。

アルバムに乳母車を押している父の姿がある。


決してかっこよくない。一見すると変質者が子供を誘拐してるのかあって思うくらい、度のきついめがねに七三分けの髪型、しかも下駄。がりがりに痩せててひ弱な感じに見えた。

けど今見ると、初めての育児に自分にできることは乳母車を押すくらいと一生懸命に何かしようとしてる不器用な父の姿を感じる。

そう思えるのは自分が妻になり母になったからだと思う。


もういちどお父さんと話がしたいと切に思うことがある。けどきっと何も言わないんだろうなあ。

父はそんな人だ。

だから余計に恋しくなるなあ。