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2013.6.25に街を出発して、翌日の26日の明朝にアタックを仕掛けた。





この旅の、本当に最後の山になった。





最後は、春期の残雪期、ガイド無しの単独登頂をやってみたかった。















入山してみたら本当に誰もいなくて、山を独り占め。




というか




山と本気で向き合えた。











足跡も何も無い。





道も何もわからない。











自分の経験と勘だけを頼りに進み続けた。



















結果は、、、、、、











惨敗。










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写真は、登っている最中。














めちゃくちゃ怖かった。






山をなめてた。

















これこそ完敗っていうんだろうな。





なんでって、






登っている最中に、自分の死に際がはっきり想像できたから。














こんなことは初めての経験。





怖かった。














あんな暴風の中、どうやって命を守るのか、その力はまだ俺には無かった。





体ごと宙に舞って、数千メートル下の崖まで転がり落ちていくだけだ。





だから死ぬところが簡単に想像できた。













後から聞いた話しだとこの日の風速は、毎秒90m後半を記録していたらしい。





























技術も経験も無いのに調子に乗ったな。












半分に満たないくらいで、諦めて下山を開始した。




というか、尾っぽを巻いて逃げてきた。













自分の実力では歯が立たないと、全身で感じた。
















入山前の、街の人間に言われた通りになった。





「俺には一人でなんか登れない」



って。





悔しいけれど、何も言い返せない。





















下山途中のマッターホルン





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東壁の間で、雲が渦を巻いている




誰も近寄らせないかのように、威厳に満ち溢れていた











「お前にはまだまだ早すぎるよ」





って、山に言われたような気になった。
















そろそろ、山のレベルが、素人のままでは手に負えなくなってきたかな。




まだ登山を始めて2、3年。




ちゃんとした知識と技術が手に入るところに身を置く頃なのかもね。
















入山前に撮ってもらった写真





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街から見た山




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こんなにも自分の力が小さかったとはね。




でも、これでいい。




いや、今はこれでいい。










叩きのめされて、現実を知り、自分の実力を知る。
















また目標ができるからいいんだ。










もっと上に、もっと強く。













いつかここに戻って来てやろう。




それまで、また目標に向かって走り続けられるから。