「あれ?梨緒奈じゃん」

後ろから愛しの義君の声が聞こえた。
すぐに振り向くと、やっぱりそこに義君がいた。

高校の制服を着た義君は本当に格好良かった。
中学までの学ランとは違い、少し首元のネクタイを緩ませて歩いてこっちに歩いてくる義君は、前から格好良かったんだけど、今は一層男らしさに磨きがかかった様なきがする。

「義君だぁ~久しぶりだね!!今帰り?今日は早いんだね??」

今の私はきっと端から見たら、シッポを大きく左右に振る犬みたいに見えるんじゃないかな?
だって義君に会えるのは本当に久しぶりなんだもん!!
もう、すっごく嬉しい!!!!

高校に入ってからの義君は毎日忙しそうで毎日帰ってくるのが遅くて、私がいつ行っても会えないことの方が多かったから、偶然義君に会えたことがすっっっごく嬉しいの!幸せなんだぁ♪

「確かに久しぶりに会うな」

大好きな笑顔を向けられると、キラキラしていて眩しい。

「梨緒奈、背伸びた?」

さすが義君!!気付いてくれた??!
そーなの、そーなの!!
身長伸びたの~~~
最近少しずつだけど、身長伸び始めたんだよ!
ついでに言うなら、胸も成長中なんです!
突入し始めた私の急上昇の成長期!!
まだまだ外見は、地味子ちゃんだけどきっと義君ならこの調子で気付いてくれるよね?

私の変化に気付いてくれた義君に嬉しくて、勢い良く義君の腕に腕を絡ませた。

(あれ?)

「義君、香水つけてる?」

「別に、つけてないよ」

私の気のせいだったのかな?
腕を絡めた拍子に甘い香りが鼻をかすめた気がしたんだけど。
ほんの少し気になったけど、それよりも義君に会えたことでテンションがあがって感じた小さな違和感をあっという間に意識の彼方に追いやった。






   にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
 ↑愛の『1ポチ』お願いします音譜


ペタしてねもう1つの小説One's inmost thoughts
        日常に満足している陽菜と、遊び人で本気で恋する         事を知らない颯太。
         そんな二人が出会って、恋する王道ラブストーリー
         颯太が一生懸命頑張っているの応援して下さい
         ヨロシクお願いしますラブラブ