本日16時に起き上がり
寝ぼけた頭で思い出すんだ
昨日の終わりに思ったことを
これからこの先を決意したこと

目覚まし時計は自分で消した
体がすでに覚えているんだ
あと10分で起きるからって
昨日の決意に逆らったこと

毎日ボクはリセットされる
前を向いたはずの自分が
毎日毎日リセットされる

昨日のボクはどこに行ったの?
昨日のボクとは話せないの?

本日3時に寝転がり
冴えた頭で思い返すよ
今日は駄目な日だったな
明日からはしっかりするよと

希望に満ちた頭と指で
また朝8時に目覚ましかける

逃げ回るだけ逃げ回り
行き着いた先が 世界の果てでも
それはそれでよかったんだよ

僕にだって誰にだって
必要なものが 最後の駅に
あるはずだって思っているから

遠く遠くの冷たい世界
仲間外れの冷たい世界

心に氷を持った物として
僕も廻るよちょっとそこまで

ずっと冷やした心臓に
流れてきたら 蓋をしてでも
決してこぼれて流されぬよう

君にだって僕にだって
当たり前が 手の中に
あるならそれでいいと思う

溶けないならばそれでいいよ
僕は僕でいたいから
君のままでいて欲しい

「アイス」
ぬるいそふぁに体が落ちる
伸ばした足だけふわふわ浮かぶ

左手を伸ばすとまあるい猫に
ふれる瞬間透けて入る
同化していく猫と左手
髭の名残が手のひらさわる

右手をかざして薄めの網戸
突き破れずに伸びて伸びて
爪を切ったばかりの手には
少しばかりか荷が重い

みゃあみゃあ誘う声にかすれて
網戸の向こうに気が付かない

まだまだぬるーいそふぁに落ちる
左手枯れて右手は賽の目
残っているのはわずかな毛玉と
聞き取れなかった向こうの拒絶

「ニット」