チャンミンside

ユノさんに抱きしめられた時
あることに僕は気がついた

「ユノさん…お酒飲んでませんね…」

「…うん…」

ユノさんが
会っていたのは、ヒチョルさんだったけど
飲みに行くと言ったことは、やっぱり嘘…

僕に何が隠してる…

そう思って、ユノさんの顔を
僕は険しい表情で見つめていたのだろう
ユノさんは、本当に困った顔をして
僕のことを見てる

「ちゃんと本当のこと…
話して下さい…」

僕がそう言うと、
ユノさんは、決心して話し始めた


ユノside

ドンへと同じく幼馴染みのヒチョルは
仕事でずっとアメリカに行っていた

だから、俺の家族の事故も
俺の様子が変わった事も
つい最近になって、聞いたと言っていた

「そばにいなくて、何の力にもなれずに
悪かったね…」

そう言ったヒチョルは
今は、以前のように笑えるようになった俺を
心から喜んでくれた

幼い頃から、女の子とよく間違えられていた
ヒチョルは、大人になって
ますます、色気を増したように思う
その事を口にすると

「僕と恋愛してみない?」

悪戯っぽく笑ってみせた

「相変わらず、彼氏がいるのか?」

ヒチョルの恋人は、何時も
顔立ちが整った格好いい奴ばかり…

「う~ん、今はフリーかな?
こっちに帰ってくる時に別れて来ちゃった
ねぇユノは恋人いないの?」

「うん…いるよ」

ヒチョル興味深そうに
目を輝かせた

「どんな子?可愛い?」

「あ…うん…可愛いよ
とっても、可愛い男の子なんだ…」

ヒチョルは、とても驚いた顔をした

「ユノが?男の子と付き合ってんの!」

ヒチョルの驚きは当然だろう
今まで、彼女がいた事だって少ないんだから…

「そうだよ…その子のおかげで
俺は立ち直れたんだ
だから、大切な存在なんだ」

俺はヒチョルに
チャンミンの事を話して聞かせた

ヒチョルは黙って、
俺の話を聞いていた