ミノを連れて楽屋に戻った

「珍しいな!チャンドラが
友達連れて来るなんてさ」
キーが、ミノの顔をジロジロ見ながら
僕達に近づいてきた

ミノは、ド派手なキーの化粧を見て
顔を引きつらせている

「キー!あんまりジロジロみないで
ミノがびっくりしてるだろ!」
僕が、少し怒ったように言うと
今度はテミンが、僕達に寄ってきた

「ふーん、君 ミノって言うんだ
チャンドラに負けない位
綺麗な顔してるね」

テミンがそう言うと
みんなが、興味を持って
僕とミノを取り囲む様に、集まってきた

みんなそれぞれに
派手な衣装を着てるから
ミノは、怖じ気づいて僕の背中に隠れた

「もう!みんな!いい加減にしてってば!」

僕が叫ぶと、みんなは笑い出した

「わかってるって…
ちょっとからかっただけだよ
ミノ君ごめんね

チャンドラが知り合い連れてくるの
初めてだからさ
みんな、興味深々なんだよ」

ジョンソンがそう言って
頭をかいた

「チャンドラって?チャンミンのこと?」

ミノが不思議な顔をして聞いた

「そう、芸名みたいなもんだよ
親に内緒だからね」
ぼくは、気まずくそう言った

「ねぇ、ミノ君
僕、テミンって言うんだけど
君、僕らと一緒にバントやってみない?」

テミンは、いきなりそう言い出した

「テミン、何でそんなこと言うんだ?
チャンドラがいるだろう?」

キーが、納得いかない顔をして
テミンに言った
「チャンドラは、バンド
辞めることになるかもしれないよ」

「え?」
僕は何も言ってないのに
テミンは何でそんな事を言うんだ?