「最近、物忘れが増えた…」は脳の材料不足かも?
子どもにも自分にも、必要なのは“タンパク質”
子どもの名前がすぐに出てこない。
何を取りにきたのか、冷蔵庫の前で立ち尽くす。
そんな自分に「やばいな…」と思ったこと、ありませんか?
でも、それって実は「年齢のせい」ではないかもしれません。
40代はホルモンバランスの変化や、家事・育児・仕事のストレスで、思っている以上に脳が栄養不足になりがち。
そして、その不足している栄養こそが「タンパク質」なのです。
「脳は何でできているの?」
驚くかもしれませんが、脳も“食べたもので”できています。
脳の主役は、ニューロン(神経細胞)という細長い細胞。
このニューロン同士が情報をやりとりすることで、記憶・判断・感情など、あらゆる思考や行動が生まれます。
そしてこのニューロン、さらに脳を支えるグリア細胞などの構造をつくっている材料が、タンパク質なのです。
情報を伝える神経伝達物質も、タンパク質から合成されています。
つまり、「脳をつくる」も「脳を働かせる」も、どちらにもタンパク質が必要なのです。
子どもの「脳の発達」にも直結する話
子どもが集中できない、イライラしている、勉強しても覚えられない……
そんなとき、怒る前に一度「ちゃんとタンパク質とれてる?」と問い直してみてください。
朝ごはんがパンと牛乳だけ、
おやつが甘いものばかり、
夕食もごはんが主役で、肉や魚はほんの少し……。
これでは、脳の材料が足りません。
子どもの「脳の成長期」にとって、タンパク質不足は致命的です。
忙しいママにも必要な「脳のための栄養」
子どもだけではありません。
むしろ、40代のママ自身が「脳の栄養」を取り戻す必要があります。
● 子どもの言動にイライラする
● なんでも「めんどくさい」と感じる
● 頭がぼんやりする
● 忘れっぽくなった
これらは、単なる性格や年齢のせいではなく、タンパク質・脂質・ビタミン不足による脳の不調サインである可能性が高いのです。
脳を元気にする!食べるべきもの一覧
では、どんなものを食べればいいのでしょうか?
脳のためのおすすめ食材は、こちら:
✅ プロテイン(良質な粉末タイプも◎)
✅ 卵(1日1〜2個はOK)
✅ 赤身肉(鉄分も豊富)
✅ バター(脳の膜をつくる脂質)
✅ レバーや牡蠣(鉄と亜鉛が豊富)
加えて、脳の代謝を助けるビタミン・ミネラルも重要です:
✅鉄:酸素を運び、脳を活性化
✅ナイアシンアミド(ビタミンB3):神経伝達物質の合成をサポート
✅ビタミンC:鉄の吸収を助け、抗酸化力も
✅マグネシウム(Mg):神経の興奮を抑える
✅レシチン:記憶力を支えるリン脂質(卵黄や大豆に多い)
栄養と学び、この両輪が「賢さ」をつくる
分子栄養学の第一人者・三石巌先生はこう言いました。
「頭をよくするには、学習と栄養が必要」
これは決して、どちらか一方ではダメだということです。
たくさん勉強しても、材料(栄養)がなければ脳は働きません。
逆に、どんなに栄養をとっても、使われなければ無駄になってしまう。
子どもに勉強をがんばってほしいなら、
ママ自身が頭をクリアにして毎日をラクに過ごしたいなら、
まずは「脳に材料をあげる」ことが先決です。
今日からできる、小さな習慣
● 朝食に「プロテイン+卵」
● 夕食は「ごはんよりおかずを多めに」
● 甘いものを減らし、ナッツやチーズに置き換え
● ビタミン・ミネラルを意識してプラス
この少しの積み重ねが、
イライラしない脳、やる気の出る脳、忘れにくい脳をつくります。
最後に──
子育ては体力勝負、でも実は「脳力勝負」でもあります。
その脳の土台が、タンパク質。
あなた自身のためにも、
子どもの未来のためにも、
今日から「脳にいい食事」を始めてみませんか?