朝がつらいのは、わたしだけじゃない。
朝がつらい、疲れが抜けない…それ、自律神経の悲鳴かも。
卵巣がひとつ・40代ママの「見えない不調」と分子栄養メモ
目覚ましが鳴っても、体が布団から動かない。
子どもを送り出しても、体がずっしり重い。
あんなに元気だった自分が、どこかに行ってしまったみたい。
40代に入ってから、心も体もバラバラになる日が増えた。
右の卵巣を摘出したのは30代。
「片方あるから大丈夫」と言われたけれど、本当にそうだろうか?
ホルモンは? 神経は? 私の“今の体”は?
これは、卵巣がひとつ・40代の私が体験した、自律神経の乱れとその正体を追った記録。
医療記事でもなく、ただの感想文でもない。
分子栄養学の視点を交えた「自分を取り戻す」メモ。
同じように“答えのない不調”に悩むあなたの、ヒントになりますように。
その不調、どこにも名前がつかない
ある朝、布団の中で目が覚めたまま、30分近く動けなかったことがありました。
体が重くて、腕も足もまるで誰かのものみたい。
だけど熱はない。風邪でもない。何かの病気とも思えない。
病院に行くほどじゃない。
でも、「このままじゃ仕事にも育児にも戻れない」。
そう思ったとき、ようやく私は「自律神経かもしれない」と気づきました。
「卵巣がひとつ」と「自律神経」は、見えないところでつながっている
私は30代のとき、右の卵巣を摘出しています。
手術のあと、医師はこう言いました。
「左が残ってるから、ホルモン分泌に問題はありません」
たしかに、その後もしばらくは生理も規則的で、特に不調は感じませんでした。
でも40代を迎えてから、少しずつズレが始まったのです。
ホルモンの分泌は、卵巣の量ではなく、質と指令系統で決まります。
脳(視床下部・下垂体)からの指令がうまく届かないと、
残っている卵巣がうまく働けない場合がある。
この“ホルモンのゆらぎ”が、自律神経を直撃します。
私を壊していたのは、「ずっと交感神経」の生活だった
私の朝はコーヒーから始まる。
朝食を作りながら飲む1杯。
「カフェインがないと動けない」は、私の口癖でした。
けれど、これは明確なサインだったのです。
交感神経が過緊張状態になっているサイン。
片卵巣でホルモン分泌がやや不安定な体は、ストレスに弱くなります。
ストレス=交感神経が優位に傾くこと。
つまり、「起きる・働く・戦う」状態がずっと続いてしまう。
眠れない。
寝ても疲れが取れない。
なのに日中はイライラと焦燥感でいっぱい。
それが、「自律神経が壊れている」ということでした。
「甘いもの」と「カフェイン」が神経を削っていく
午後になると、決まってチョコを欲していました。
低血糖からくるエネルギー切れ。
その“応急処置”として、甘いものやカフェインに手を出す。
でもこれは、さらに自律神経を疲弊させる悪循環。
分子栄養学の視点では、以下のような要因が絡みます:
🚨血糖値スパイク → アドレナリン過剰 → 神経が興奮しすぎる
🚨カフェイン → 副腎を刺激 → 疲れた神経を無理に奮い立たせる
🚨糖の過剰摂取 → ビタミンB群の消耗 → 神経伝達の失調
つまり、“気合い”で動いていた毎日は、神経を借金しながら生きていたようなものでした。
「神経を整える栄養」が不足していた
私は鉄も低かった。フェリチンが30を切っていたことも。
B群(特にB1、B6)、マグネシウム、そしてタンパク質も足りていなかった。
これらはすべて、自律神経の安定に必要な栄養素です。
✅鉄:酸素を届け、脳と神経の働きを支える
✅B群:神経伝達物質の合成に不可欠
✅マグネシウム:神経の興奮を抑え、リラックスへ導く
✅タンパク質:ホルモンと神経伝達の材料
しかも片卵巣という条件では、栄養吸収がやや落ちやすい可能性もあります。
女性ホルモンが腸の蠕動や粘膜の健康に関わっているため、
エストロゲンが不安定になると、腸も元気を失う。
つまり、「食べているのに摂れていない」状態に陥っていたのです。
朝が少しだけ楽になる「3つの栄養習慣」
ここで、私が実際に取り入れて“変化を感じた”習慣を紹介します。
完全に回復したわけではないけれど、たしかに「朝がラクになった」習慣です。
1. 起き抜けの白湯+食後にB群・マグネシウム
朝は神経が一番乱れている時間。
枯渇した神経伝達を補うように、B50などのビタミンB群とマグネシウムを朝食後に。
2. 朝食に“噛めるタンパク質”を入れる
パンとコーヒーだけの朝をやめました。
卵、納豆、サバ、鶏ハムなどを“噛んで食べる”だけで、神経の安定度が変わります。
3. 午後の“イライラおやつ”はナッツと小魚に
チョコの代わりに、ミックスナッツ+小魚+カカオ70%以上のチョコを一口。
血糖値を安定させ、ビタミン・ミネラルも補えるおやつに。
まとめ
「朝がつらい」「なんとなく不調」
そんな日々の奥にあるのは、自律神経の乱れかもしれません。
特に卵巣がひとつという条件下では、ホルモン・神経・栄養のバランスが複雑に絡み合います。
けれど、自分の体に合った整え方を知れば、少しずつ取り戻していける。
それが私の実感です。
どうか、“気合い”ではなく“栄養”で、自分を支えてあげてください。
未来の朝が、少しでも軽くなりますように。
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次回は「メンタルへの影響」がテーマになります📝
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