春の“だる重”ママのための“休養栄養” Vol.3


“食べるだけ”では回復しきれない女性たちへ

「休養できるママ」になる生活設計術





◎はじめに


このシリーズは、「春になるとしんどくなる」40代ママのために、
分子栄養学と“休養”の視点から回復のヒントをお届けする全3回シリーズです。


Vol.1では、季節の変わり目に起こった私自身の「春だる」の実体験を。

✅Vol.2では、その不調から回復するために実践した栄養補給の5つの鍵をご紹介しました。

✅本記事Vol.3では、**栄養だけでは回復しきれない私たちのための「休養設計術」**を深掘りします。


「ママなんだから、がんばって当たり前」
そんな呪いを解いて、“休んでいい理由”を自分の中に育てていきましょう。




【1】「回復する前提」で1日の流れを組み直す


春の“だる重”は、朝からすでに始まっています。
それは、1日の設計そのものに「休養」という前提がないから。

私がまずやったのは、「頑張る前提」の1日から「回復する前提」の1日へ、タイムスケジュールを見直すことでした。


具体的には:
朝の家事を「絶対やらなきゃ」から「できたらやる」に下げる
✅昼の“タスク詰め込み”をやめて、“一息タイム”をあらかじめ確保する
✅夜は、22時以降スマホを触らないルールを導入


「やらなきゃ」が詰まった1日から、「回復ポイント」が点在する1日へ。
これが“休養体質”の第一歩でした。




【2】「夜の脳疲労」を抜く“入浴と照明”の習慣


春先は、気温の変化や環境の変化によるストレスで脳がフル回転しがちです。
そのまま夜を迎えると、「布団に入っても思考が止まらない」状態に。

だからこそ、“脳をシャットダウンするための夜の仕掛け”が必要です。


私が取り入れたのはこの2つ:

① エプソムソルト or クエン酸マグネシウムでの“湯船タイム”

15分だけでも湯に浸かることで、体温が一度上がり、
その後の“自然な体温下降”で深い眠りへとつながります。

マグネシウムの力で、筋肉も神経もふっと緩みやすくなり、
まさに「自律神経のブレーキ」が入りやすくなる感覚があります。


② 寝室の照明を“オレンジ系”に切り替え

スマホやLEDの白い光は、脳に「昼間だよ!」と誤認させ、
メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を邪魔してしまいます。

寝室の照明をオレンジ系に切り替えることで気持ちが落ち着き、入眠がスムーズになりました。




【3】「情報断ち」が“思考の回復”を促す


春は、SNSやメディアにも“変化の情報”があふれる季節。
子どもの入学、仕事の新年度、人間関係の移り変わり…。
それらすべてが、“無意識の疲労”として心に積もります。

だから私は、「夜のSNS断ち」を本気でやりました。

最初は手持ち無沙汰でしたが、代わりに手に取ったのは:
✅昔読んだエッセイ本
✅白湯を片手に、ぼーっとする5分間
✅1行だけの日記(「今日は〇〇ができた」でOK)

この3つだけで、「入力」ではなく「出力」「余白」の時間が生まれ、
“自分の気持ち”に気づけるようになりました。

情報を入れるのをやめるだけで、心は呼吸しはじめます。
ママにこそ、「考えない時間」が必要です。



【4】「無理をやめる」ではなく「自分にOKを出す」


私たちはつい、「もっと休まなきゃ」「無理しすぎないように」と自分を戒めがちです。
でも、意外なことにそれがさらに疲れを生んでいたりします。


私が変えたのは、「やめなきゃ」ではなく
「これでいいよ」を自分に言うことでした。

・ご飯が手抜きの日も、「今日はこれでOK」
・寝落ちしてしまっても、「よくがんばった」
・夫に頼れた日は、「頼れた自分、えらい」


これらは、自律神経にとって“安心”を与える自己対話。
休養とは、「何もしないこと」ではなく、
「自分で自分を緩めてあげること」なのかもしれません。



【5】“休めるママ”は、まわりも休ませている


自分が休めるようになると、不思議と家族も優しくなりました。
私がギスギスしていると、子どもも不安定になる。
逆に、私が「力を抜けている日」は、家庭が穏やかに回るのです。


これは私の持論ですが、ママの休養は“家族への投資”です。


休めるママがいると、子どもは「無理しなくていいんだ」と学べる。
夫も「自分もちゃんと休もう」と感じられる。
つまり、ママの休む姿勢が、家庭に“余白”をつくる。


完璧をやめていい。
がんばりすぎる自分を責める前に、休める日を褒めてあげよう。




◎おわりに


——「がんばる」より、「整える」ママへ

ここまで、春の“だる重”ママのための3部作をお届けしました。
✅Vol.1:「しんどさは、気のせいじゃない」と知ること
✅Vol.2:まずは“栄養”から自分を支えること
✅Vol.3:そして“休養設計”で暮らしを整えること


この順番が、私にとっての「回復の道すじ」でした。

私たちママは、「がんばる」ことには慣れていても、
「整える」「緩める」ことには慣れていない。


でもそれは、これから身につければいいスキルです。
人生の後半戦を、もっと健やかに、もっと心地よく生きるために。
“自分を整える”スキルを、この春からはじめてみませんか?




◎最後に


このシリーズが、あなたの春に少しでも光を灯せていたなら嬉しいです。

今後も「40代ママの“整える”」をテーマに、季節・体・心のケアを分子栄養学の視点から発信していきます。
気になるテーマがあれば、ぜひフォローして次回の更新をお待ちください。


「ママの回復」は、家族の未来につながっている。
一緒に、がんばらない健康づくりをしていきましょう。