その感情、性格じゃなく“栄養不足”かもしれない話。





「最近、すぐ怒ってしまう」
「落ち込みがひどくて、自分でもつらい」
「また甘いものに手が伸びて…なんでやめられないの?」


そんなふうに、感情が自分のコントロールを超えてしまう時、私たちは真っ先に「自分の弱さ」を責めてしまいがちです。


でも、その感情の波は、あなたの性格や心の問題ではなく、“体の中の栄養バランス”が崩れているサインかもしれません。



たとえば──
怒りやすさ → マグネシウム不足
✅落ち込み → ナイアシンや鉄不足
✅甘いもの欲 → たんぱく質やビタミンB不足


感情を整える前に、まず整えるべきは「足りない栄養」だった──

そんな視点から、私たちの“こころ”と“体”を見つめ直してみませんか?





第1章
「感情」と「栄養」の、知られざるつながり





脳は、私たちの感情を生み出す司令塔。
けれどこの「脳」自体もまた、“食べたものでできている”のです。

神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・GABAなど)は、私たちの気分を左右します。でもそれらは、空気のように勝手に生まれるわけではありません。たんぱく質やビタミン、ミネラルといった“栄養素”を材料として、体内で合成されているのです。

つまり、栄養が足りなければ、感情を穏やかに保つホルモンや神経物質もつくれない。

「心の問題」だと思っていたことが、実は「体の問題」だった。
そう考えると、自分を責める必要なんて、本当はどこにもなかったのかもしれません。




第2章
あなたのその気分、何が“足りてない”の?




怒りっぽい・イライラしやすい → マグネシウム不足


マグネシウムは、神経を落ち着かせるミネラル。
ストレスにさらされると大量に消費され、現代人は圧倒的に不足しています。


マグネシウムが不足すると、神経の興奮が抑えられず、ちょっとしたことでもイラッとしたり、ヒステリックになったりすることも。


「私は短気だから」と思っていたその性格、
実は“栄養不足で戦闘モードの脳”だったのかもしれません。


💡補いたい食品例💡
納豆
アーモンドなどのナッツ類
海藻類
全粒粉パンや玄米
にがり入りの豆腐


💡サプリ例: クエン酸マグネシウムやグリシン酸マグネシウム(吸収率が高く、胃腸に優しいタイプ)




落ち込みやすい・無気力 → ナイアシンや鉄不足


ナイアシン(ビタミンB3)は、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の“材料”を作るために不可欠。
不足すると、心がザワつき、気分の浮き沈みが激しくなります。


鉄もまた、「幸せホルモン・セロトニン」をつくるための重要な栄養素。
貯蔵鉄(フェリチン)が低いと、PMSやうつ傾向を引き起こしやすくなります。


“やる気が出ない”は、あなたが怠けているのではなく、脳が働ける状態にないというSOSかもしれません。


💡補いたい食品例💡
レバー
赤身の肉・魚
干し椎茸
小松菜・ほうれん草(ビタミンCと一緒に)


💡サプリ例:
・ナイアシンアミド(フラッシュなしタイプが初心者向き)
・キレート鉄(吸収がよく、胃への負担が少ない)



甘いものがやめられない → たんぱく質・ビタミンB群不足


「やめたいのに、ついチョコやパンに手が…」
その“甘いもの欲”は、意志の弱さではなく、脳からのエネルギー要求かもしれません。


たんぱく質が不足すると、血糖値のコントロールが乱れ、低血糖→甘いもの欲のループへ。


また、ビタミンB群は糖質代謝に必要不可欠。
不足していると、糖をエネルギーに変換できず、体も脳も「もっと糖を!」と求め続けてしまうのです。


💡補いたい食品例💡
卵・鶏むね肉・ツナ缶
納豆や豆腐などの大豆製品
ブロッコリー・玄米・海苔

💡サプリ例:
・ビタミンBコンプレックス(複数のB群を一度に摂れる)
・プロテインパウダー(食事で不足するなら活用を)




第3章
感情が安定すると、毎日がもっとラクになる




怒りやすさも、落ち込みも、甘いもの欲も。
「足りない栄養」が補われてくると、いつの間にかグラグラしていた感情の波が、少しずつ静かになっていくのを感じるはずです。


栄養は、即効性のある薬ではありません。

でも、3ヶ月後、半年後の自分を必ず変えてくれる“土台”です。




第4章
「感情」と「栄養」、両方から自分を整える





イライラする日もある。
✅なんだか泣けてくる日もある。
✅甘いものに走ってしまう時もある。


でも、そんな時に「私が悪い」と自分を責めるのではなく、
「もしかしたら、足りてないものがあるのかも」と体の声にも耳を傾けてみる。


それだけで、私たちは少し優しくなれる。
自分に対しても、大切な人に対しても。




感情を整える前に、“足りないもの”を整えよう。

それが、私たちのこころと体を守るための、第一歩になるから。