春になると夕方にふらつくのはなぜ?——40代女性に起きる“隠れ低血糖”の正体


こんな症状、思い当たりませんか?

・夕方になると、急に頭がぼんやりする
・仕事や家事の手が止まるくらい、力が入らない
・イライラしたり、無性に甘いものが食べたくなる
・立ちくらみや軽いめまいを感じることが増えた
・カフェインや糖分に頼らないと、夕方まで持たない

「年齢のせいかな」「春だからだるいだけかな」と、見過ごしていませんか?

実はこれ、春特有の環境変化と、40代女性の体の変化が重なって起きる“隠れ低血糖”症状かもしれません。


今回は、
「なぜ春に40代女性の体がふらつくのか?」
「隠れ低血糖とはどういう状態か?」
「この不調を放っておくとどうなるか?」

について、分子栄養学の視点からわかりやすく解説していきます。


読み終わる頃には、自分の体の声をもっと正しくキャッチできるようになっているはずです。




なぜ、春に「隠れ低血糖」が起きやすくなるのか?


春は“自律神経”と“血糖コントロール”が乱れる季節

春は、気温や湿度が大きく変動し、環境も変わる季節。
進級・異動・新生活など、知らず知らずのうちにストレスが増える時期でもあります。


このストレスに対応するため、体は副腎からコルチゾールというホルモンを分泌します。


コルチゾールは「血糖値を安定させる役割」を持っているのですが、ストレスが続くと分泌が追いつかなくなり、血糖コントロールが乱れ始めます。


その結果——
本来なら夕方まで安定しているはずの血糖値が、急激に下がり、低血糖状態に陥るリスクが高まるのです。


つまり、春に起きる夕方の不調は、単なる「疲れ」ではなく、
ストレス+自律神経の乱れ+血糖値の急落
という複合的な現象
だと言えます。




40代女性が特に影響を受けやすい理由


女性ホルモンの変動と副腎の負担


40代は、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が大きく揺らぎ始める時期。
これまで卵巣が中心となって分泌していたホルモンを、少しずつ副腎がフォローし始めます。


つまり、40代女性の副腎は、
ストレス対応(コルチゾール分泌)
ホルモンバランスの補佐(エストロゲン・プロゲステロン補充)
という二重の負担を背負っているのです。


この副腎疲労が進行すると、当然ながらコルチゾールの分泌力も落ち、血糖値を支える力もどんどん弱くなっていきます。


結果、わずかなストレスや活動量の変化でも、低血糖に陥りやすいという悪循環に陥ります。




「隠れ低血糖」のサインとは?


ここで一度、簡単なセルフチェックをしてみましょう。


【隠れ低血糖セルフチェック】
□ 朝食を抜くとイライラする/集中できない
□ 昼食後、急激に眠くなる
□ 夕方に強い疲労感や脱力感がある
□ 甘いものやコーヒーが手放せない
□ 軽い動悸や不安感を感じることがある



3つ以上当てはまったら、体はかなり“低血糖予備軍”に近づいているかもしれません。




低血糖を放置するとどうなる?


血糖値のジェットコースターが引き起こすリスク


低血糖状態が続くと、体は無理やり血糖を上げようとして、
• アドレナリン
• ノルアドレナリン
といった緊急ホルモンを大量に分泌します。


この「血糖のジェットコースター」が繰り返されると——
• イライラ
• 疲労感
• 睡眠の質の悪化
• 不安感・焦燥感

など、心身の不調がますます強くなります。


そして長期的には、
• 副腎疲労症候群
• うつ状態
• 生活習慣病(糖尿病予備軍)

といった深刻な問題に発展するリスクも無視できません。


「ただのだるさ」で済ませずに、体からのSOSサインだと受け止めることが、とても大切です。




まとめ:まずは「血糖の安定」を意識しよう


春の夕方にふらついたり、甘いものが無性に欲しくなったりするなら、
それはあなたの体が「助けて」と訴えているサインかもしれません。


40代女性の体は、今まさに変化の過渡期。
少しの意識とケアで、今よりずっと楽に、快適に過ごせるようになります。


次回は、日常生活でできる「血糖安定テクニック」を、
具体的にわかりやすくご紹介していきます!
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