本日は、こちらのご紹介です。




※※本文抜粋※※


人間は自分の探しているものしか見つけることができない


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自分の居場所を増やすのはとてもいいことじゃ。学校しか居場所がないより、いろんな場所がある者のの方が自分らしく生きることができるだろう。


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誰かにとってなくてはならない存在になることと、依存するのは大きな違いだと俺は思うよ。
人間は一人では生きていけない。
いろんな人と繋がって助け合いながらしか生きていけない。だからといって誰かに頼るというのは自立じゃないと思うんだ。
一人じゃ生きていけないからこそ、誰かにとってなくてはならない存在になろうとしなくちゃ。
一生、自分は誰かにとってなくてはならない存在として生きるという覚悟をしたとき、自立したことになるんだと俺は思っているよ。


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起こることすべては、いいことも、悪いことも、過去の自分のしたことが原因なんだよ。そして、その出来事が幸、不幸を決めているわけではない。同じことが起こっても幸せだと感じることもあれば、不幸だと感じることもある。大切なのは受け取る側がその出来事をどうとらえているかでしない。


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人は、勇気を持って決断した数だけ、強くなり、その分だけ大きく成長できるのです。



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この物語の主人公は
仲の良い友達から無視をされ
嫌がらせを受けるようになったことで
不登校になった女子中学生


自分の足で行ける範囲だけが
自分の世界であり
自分の居場所が無くなってしまったという孤独
とあるきっかけで出逢った老人が
その絶望感から救い出していきます



今も昔も
学校でのイジメ
そしてそれに伴う不登校
さらには命を絶つ人が後を絶ちません


自分が中学生だった頃も
今の子供の生活を見ていても
学校で過ごす時間が圧倒的に多く
学校での人間関係が
自分の住む世界の全てになりがちです


だからこそ
そこでうまくいかないと
居場所がなくなってしまい
自分の存在する意味を見失ってしまう


それが全てだから
逃げ場はないんだと
錯覚してしまう




そしてこれが実は
中学生や高校生だけではなく


仕事に明け暮れる社会人だって
育児に翻弄される母親にだって
あてはまる訳で、、、




居場所を探し
孤独を感じ
自分の存在する意味が疑問として立ちはだかる


生きているなかで
私たちは
これを常に繰り返します



ひとつの居場所で見えるもの・分かるものは
あるひとつの側面から見た自分の姿です


人を見て
自分に足りないものを感じ
人に見せる自分を
自分の全てと思い込む



一歩外へ飛び出せば
自分の違う側面を見ることができ
自分というものがより立体的になるのに
外には世界が無いと思って疑わない


何がそんなにも自分を
盲目的にさせるのか


著者は「安定志向」が
その根源であると言います


未来に不安を抱き
安定を求める気持ち


それが
一歩外へ出る勇気を殺し
挑戦することを投げ出してしまうと





行動を変えると
どうして未来が変わるのか?


そもそも
「行動を変える」ということは
何を変えることなのか?
何が変わることなのか?


なぜ
なんのために
そうするのか?


物語を通して
紐解いていきます





人は
ひとりで産まれ
ひとりで死んでゆくけれど
ひとりでは生きていけない


生きるということは
たくさんの人が関わり
場があり
出来事があり


そこから自分らしさに気付き
自分を活かすことを学び
自立するということ



主人公と同世代の子供たち
そしてその親世代はもちろん
生きることに向き合う
あらゆる世代の方々が
それぞれの生き方に向き合える一冊だと思います








一冊の本には人を動かす力があり、
人を変える力もある。



本って、本当に素晴らしい。


それでは、また。