引き続き、喜多川泰さんの本です。





※本文抜粋※

どうして大人になると、「やるべきこと」に1日の大半を使って生きていくことができるのでしょうか?
彼らを動かしているものは、将来に対する不安です。


さまざな不安が、人間に「やるべきこと」をやらせる原動力になっているのです。


「やるべきこと」というのは、決して「やらなければいけないこと」ではありません。
ここを混同している人が多いから、「不快・退屈・苦痛」を感じてしまうのです。

それは、本当は『将来の自分が、今の自分にやっておいてほしいこと』なんです。

※※※※※


この文章を読んで、
「やるべきこと」の概念が
全く別のものになりました。


家族のために、、と
「やるべきこと」で、
それだけで日々が過ぎ、
ただただ忙しいだけで、
達成感や充実感から遠ざかり、
心の穴がどんどん大きくなるような、
そんな気がしていました。


家事の中に、または育児の中に、
楽しみを見つけられる人、

お料理が好きで、、とか
読み聞かせが好きで、、とか
子供のものを手作りしてあげるのが好きで、、とか
そういう人が、本当に羨ましくて。



家事をしながら、育児をしながら、
自分はとにかく「向いていない」と感じ、
それでも
「やるべきこと」だから、
自分がやらないと家族が困るから、、と
自分が「やらなければいけないこと」と
言い聞かせ、向き合ってきました。



「家族が困る」という
未来への不安を少しでも無くせるように、
困らないように、困らないように、、と。


そんな風に不安を原動力にするということは
予測できる未来の不安を
無限に創り出し
それら全てを無くそうとすることで
自ら「完璧」というノルマを課し、
より苦しくなるループに自ら飛び込むわけで、、、



でも「やるべきこと」が
この文章にあるように
『将来の自分が、今の自分にやっておいてほしいこと』であるならば、
視点が全く変わるものだ。と、、、



将来の自分=未来の視点から
今を見つめる。
「今、どう生きるか」を決める。


未来の自分を設定するとき、
あえて不幸な自分、
不安にまみれた自分を
創り上げる人は、そう居ないでしょう。


今の不安な自分を積み重ねたら
不安にまみれた未来しか想像できないけれど、
理想の未来から想像すると、
そこには夢や希望が芽生えます。


将来の自分、
自分自身で創造した自分が
今の自分を導く。
他の誰かの理想像ではなく
自分自身の思い描く理想像。


やるべきことに振り回される生き方から
やるべきことを選択する生き方へ。


手放していた、自分の人生の手綱を
グッと手元に引き戻した感覚が
そこにはありました。


***


本の主な内容は、

・勉強を上手に使うとはどういうことか?
↓↓↓
勉強を自分という人間を磨くために使う
・勉強を他の人の役に立つために使う


・多くの若者、特に中高生が夢を語らなくなるのはどうしてか?
↓↓↓
・子供の頃に抱いていた、自分の欲求を満たすための夢。
それらがどれも実現できないものだとわかり、実現する夢とはどういうものかを学ぶ期間だから


どうして勉強するのか?
何のために?誰のために?
夢を叶えるためには?

大人になっても、
これらの答えが曖昧なまま生きてきて、
親になって、子供にどう伝えれば良いのか、
改めて考え悩む、、、
答えはすべてこの一冊にありました。

受験に向かう中高生はもちろん、
その親御さん、
または教育に携わる方々にオススメです。

一冊の本には人を動かす力があり、
人を変える力もある。

本って、本当に素晴らしい。


それでは、また!