『開運ごはん』
開運料理人ちこ 




まず第一声
大きな声でお伝えしたいッ!!

『ただの料理本ではありませーんッ!!』



友人の紹介で
わたしは
ただただ題名に惹かれて
(「神様とつながる」ってあったので)
手に取りました……


が、
『深い』……です。
ホントに…



だって
著者のあとがき(おわりに)で
思わず泣きましたから…
(このあとがきについてはまた後ほどご紹介します)




……と、いつもでしたら
この辺りでAmazonの内容紹介文を
貼付させていただくのですが
今回は敢えてしません
(どうしても商業的意図しか伝わってこず、
この本を読めば読むほどに真意との乖離を感じましたので…)




著者は
『はじめに』の冒頭いきなり

ごはんは”たましい”の栄養です。

と、表現されています。



そうです、
ただ「開運する」ための
「食べ物」や「食べ方」が
書き連ねてあるわけではありません


「運」とはなにか?

というところから始まり
「ご縁」「氣」「人生」「身体」
それぞれについて
一貫して
『循環』の大切さを伝えています




年中行事の背後には
大いなる循環が潜んでいる

とし、

食とライフスタイルを通じて、
大いなる循環のパワーを心身に取り込み、
自分自身の中に眠る
バランス感覚(感性・たましい)を
目覚めさせる方法

…が、書かれているのです


それは
『四季の神様をお招きするための方法』
として主に以下の節供について
触れられています


三月三日
桃の節供に生まれ変わろう

五月五日
端午の節供で強い自分に成長しよう

七月七日
七夕で生まれてきた意味を知ろう

九月九日
重陽の節供に理想と現実を結ぼう


今から一番近い節供が
七夕ですので
その内容を少し
ご紹介します


********
(本文引用)

七夕の本来の意味は、
見失った本来の自分を取り戻す戒めでもあり、
自分が生まれてきた天命を思い出す日なのです。

また、七夕のときには、
短冊に願い事を書く習慣があります。
それは、天命を思い出す大事な儀式です。
忙しい日々からいったん離れ、
本当の自分と向き合い、
なんのために生まれてきたのか?
本当は何をやりたいのか?
真の願いは何か?
それらを問いかけて再認識し、
文字にして宣言するのが、
本来の七夕の意味です。

(引用ここまで)
********



正直いままで
それぞれの節供について
ただ
「○○を食べる」や
「○○を祝う」程度の過ごし方でした


それが背景を知り
意味を知り
さらには
「自分の人生」の流れとして
「どう意識するか?」まで掘り下げると
その楽しみ方や
向き合う気持ちが全く変わることに
気付かされました



以前読んだ本で
日本人は身分社会であったがゆえに
『何になるか?』
ではなく
『どう生きるか?』に磨きをかけてきた
…と
記してありました


武家に生まれれば
武士になることが決まっている人生

そのため
どんな武士になるのか?」
そのことに真摯に向き合って生きる



その生き方の中に
ご先祖さまたちは
日々の暮らしに
季節を感じ
そして
自然の循環と
自身の人生を重ね合わせることで
「今をどう生きるか」ということに
向き合い続けて来たことを感じました



そこには
命の循環
たましいの循環さえも含み
どう命を繋ぐか
どんな生き方を繋ぐかという
愛も込められていたことでしょう




最後に思わず涙した
「おわりに」を
ご紹介します

********

人を幸せにできる究極のごはん(悟性)を、
先生から教わりました。
それを形にするため、日々、
料理や生き方や人間関係(理性)を磨いています。
もちろん、まだ道の途中です。
だけど、私は迷いません、
おそらく、今後も道に迷うことはないでしょう。
(この言い切る姿勢にシビレました!)

だって、目的地(ゴール)を見失わないように、いつもナビ(感性)を持ち歩いていますから。


(中略)


理想と現実のギャップに挟まれて苦しいときもあるかもしれません。
でも、大丈夫。

そんなときほど、あなたのたましい(感性)を感じてみてください。
信じてみてください。

必ず、道しるべを示してくれます。

また、かけがえのない一生の仲間にであえるかもしれません。

あなたの幸せを、そっと、お祈りしています。

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今回はいつもより
熱く語っていますが
どこか胸が熱くなる
魂がふるえる(共鳴する)ことを
感じる一冊でした


ごはんを作ることにも
その素材(材料)にも
その道具にも
いただくことにも
すべてに
気持ちを込めることは


「今を生きる」ことを
大切にするための行為だと
改めて感じました


日常で
「やっていること」と
「考えていること」が
どれだけ一緒に居るか?


おそらく
目の前の
今やっていることとは
あまりにも違うところに
心があり
頭(思考)も飛んでいることが多いこと


だからこそ
気持ちを込めることで
心身がとも
今を生きることに
集中するのだと……



よろしければ是非
お手にとってみてください♬