【この不安と共に生きていく】
「母の日」ということで
母としての自分の気持ちを少し…
来月で2歳を迎える娘
出産前から判明し
共に歩むこととなった
心臓の疾患
今でこそ
「この娘は どこが悪いのだろう?」と
不思議に思うくらい
元気に育っていますが
やはり
心臓のことを考え
いろいろと
思いすぎてしまう時もあります
それでも
お腹の中の命に
その存在にさえ
確信が持てなかった2年前より
そして
身体の成長を喜ぶ気持ちと
心臓の働きのバランスへの不安とに
板挟みになっていた1年前より
自分自身の「娘への想い」との
向き合いかたは
穏やかなものになっている
気がします
それはきっと
自分自身が抱く
「不安」とのつきあい方が
変わったから
娘の疾患が分かったときも
出産のときも
手術のときも
ずっとずっと
「不安」の中に生きていました
そして
「不安」をクリアすることが
目的になって
ものすごく生き急いでいました
疾患が分かったときは
「ちゃんと生きて産まれてくれるかな」
という不安を抱え
出産の日を待ちわび
産まれてからは
「ちゃんと生きていけるのかな」
という不安を抱え
手術の日を待ちわび…
見えない不安を
たくさん抱えることが苦しくて
「早く結果が知りたい」
「早く未来が知りたい」 と
来る日も来る日も
もがき苦しみ
もう「通り過ぎたい!」という
気持ちの方が強かった
でも
どんな不安も
ひとつクリアすると
また次の不安が待ちかまえていて
それはまるでゲームのボスのように
戦っても戦っても
また強いボスが
次のステージで待ち構えていたんです
戦いを挑んでも
勝てない
ただひたすらに耐え忍んでも
消えない
この先ずっと
「不安」の無い生活なんてないなら
どうあがいても
逃れられないなら
「共に生きよう」……って
あきらめたんです
娘の命を
娘との日々を
手放したくはないから
「不安」への執着から
手をはなそう……と
何年先
何十年先の笑顔を
信じる強さは無いけれど
今 目の前にある
笑顔にだけは
「ちゃんと向き合おう」
「大切にしよう」
そう想うようにしました
どうしても
手放したくないものがある人生は
なんて素晴らしいんだろう…と
今は感じています
流す涙の種類は
人それぞれで
味わう想いも
またそれぞれ
たくさん涙も流しました
たくさんの感情にひたり
時には溺れました
それでも
わたしは強くなることは
出来ませんでした
そして実は
強さは必要ありませんでした
「何を心から信じたいか?」
その純粋な想いに
どんな時も
寄り添う姿勢
そして
寄り添い続ける気持ちを
大切にすること
わたしは娘の成長とともに
育んできた気がします
大好きな子供たち
わたしはやっと少しずつ
あなた達の笑顔に
素直に向き合えるように
なってきました
わたしのもとに
生まれてくれて
ありがとう
「母の日」ということで
母としての自分の気持ちを少し…
来月で2歳を迎える娘
出産前から判明し
共に歩むこととなった
心臓の疾患
今でこそ
「この娘は どこが悪いのだろう?」と
不思議に思うくらい
元気に育っていますが
やはり
心臓のことを考え
いろいろと
思いすぎてしまう時もあります
それでも
お腹の中の命に
その存在にさえ
確信が持てなかった2年前より
そして
身体の成長を喜ぶ気持ちと
心臓の働きのバランスへの不安とに
板挟みになっていた1年前より
自分自身の「娘への想い」との
向き合いかたは
穏やかなものになっている
気がします
それはきっと
自分自身が抱く
「不安」とのつきあい方が
変わったから
娘の疾患が分かったときも
出産のときも
手術のときも
ずっとずっと
「不安」の中に生きていました
そして
「不安」をクリアすることが
目的になって
ものすごく生き急いでいました
疾患が分かったときは
「ちゃんと生きて産まれてくれるかな」
という不安を抱え
出産の日を待ちわび
産まれてからは
「ちゃんと生きていけるのかな」
という不安を抱え
手術の日を待ちわび…
見えない不安を
たくさん抱えることが苦しくて
「早く結果が知りたい」
「早く未来が知りたい」 と
来る日も来る日も
もがき苦しみ
もう「通り過ぎたい!」という
気持ちの方が強かった
でも
どんな不安も
ひとつクリアすると
また次の不安が待ちかまえていて
それはまるでゲームのボスのように
戦っても戦っても
また強いボスが
次のステージで待ち構えていたんです
戦いを挑んでも
勝てない
ただひたすらに耐え忍んでも
消えない
この先ずっと
「不安」の無い生活なんてないなら
どうあがいても
逃れられないなら
「共に生きよう」……って
あきらめたんです
娘の命を
娘との日々を
手放したくはないから
「不安」への執着から
手をはなそう……と
何年先
何十年先の笑顔を
信じる強さは無いけれど
今 目の前にある
笑顔にだけは
「ちゃんと向き合おう」
「大切にしよう」
そう想うようにしました
どうしても
手放したくないものがある人生は
なんて素晴らしいんだろう…と
今は感じています
流す涙の種類は
人それぞれで
味わう想いも
またそれぞれ
たくさん涙も流しました
たくさんの感情にひたり
時には溺れました
それでも
わたしは強くなることは
出来ませんでした
そして実は
強さは必要ありませんでした
「何を心から信じたいか?」
その純粋な想いに
どんな時も
寄り添う姿勢
そして
寄り添い続ける気持ちを
大切にすること
わたしは娘の成長とともに
育んできた気がします
大好きな子供たち
わたしはやっと少しずつ
あなた達の笑顔に
素直に向き合えるように
なってきました
わたしのもとに
生まれてくれて
ありがとう