関西でBMW MINIに乗っていたサラリーマンの日記 -118ページ目

トヨタのチーフテストドライバー、成瀬弘氏が事故死について



まずは動画をご覧ください。

素人的に見ても正面衝突を起こすようなカーブではないことは一目瞭然です。
さらに、事故現場の様子からLAFのキャビンは完全な状態で残り、エアバックも作動していることがハッキリと確認出来ます。

両社のテストドライバーは共にヘルメット、シートベルトを装着し、BMW側の搭乗者2名は重傷ながら一命は取り留めているとのこと。

では、なぜLFAを運転していた成瀬氏だけが助からなかったのかは今後の調査でしっかり原因を解明してもらいたいと思います。

成瀬氏のプロフィールやこれまでの業績はこちらでご確認ください。

自動車メーカーにはテストドライバーと呼ばれる職業の人がたくさんおられます。しかし、言葉の響きから想像されるような華やかな仕事ではありません。

1日8時間、毎日毎日車を走らせ、自分で感じた車の状況を正しく技術者に伝え、確認、改良、試験を延々繰り返します。これはどれだけ計測機械が発達しても機械では計ることが出来ない評価、感応評価という仕事です。

オーバルコースを一定の決められた時間ずっと走らせ続けたり、通常ではありえない過酷な悪路を想像以上のスピードで走り続ける。24時間これを繰り返します。

そんな地味なテストトライバーの仕事ですが当然運転技術は天下一品です。当たり前です、一日中、年間200日ぐらいは楽に車の運転をしていますから。

私の知人に某自動車メーカーでテストドライバーの仕事をしていた人がいます。
彼は20歳でテストドライバーとして働き出し、数年のうちに社内でもトップクラスのテストドライバーになりました。そして、プライベートでは全国でも有名な走り屋の峠でNo.1と呼ばれる存在でもありました。

その彼が目標にしていたのが成瀬氏でした。テストドライバーはその技能力によって社内でランク分けされています。大きく分けるとトヨタには3つのランクがあり、その真ん中のクラス以上のテストドライバーは世界中の自動車会社から即戦力で迎えられるほどの技能力の高いランクです。

私の友人は社内ではトップクラスのランクに属していましたが、トヨタのランクと比べると真ん中の真ん中、ぐらいだと自分で言っていました。それでも、日本には数えるぐらいの人数しかいないのですが・・・。

ちなみに、成瀬氏はトヨタの3つのクラスのさらに上のクラス、簡単に言えば殿堂入りしているみたいなものです。ちなみに、殿堂入りしているテストドライバーは数人だとか・・・。

そんなすごい技能を持ったテストドライバーがトヨタからいなくなったことはトヨタだけではなく日本の自動車業界にとっての損失です。

そして、そんな技能を持ったテストドライバーがどうしてこんな事故を起こし、助からなかったのか?

これを気にLFAの開発や販売、ひいてはトヨタの業績、評価にまで影響が出ないことを祈るばかりです。

成瀬氏のご冥福をお祈り致します。