私は舞台ってちょっと苦手で今まであまり観る機会がなかった。
過去にはミュージカルとかシルク・ド・ソレイユとか行ったけど
演劇?と言うのはどうも気恥かしくて観れなかった。
今回、松山ケンイチさんの初めての舞台と言う事で
じゃあちょっと観てみっか・・・と
赤坂ACTシアターへ行って来た。
「ああ、ここでJONTEが出ていた地球ゴージャスの海盗セブンが
上演されたんだ・・・」、と変なところで感慨に耽っちまった。
でも、今日は松ケン
このミュージカル、観た事のないような素晴らしい演出で感動した。
出演者は風の動きや犬の鳴き声なども身体を使って表現している。
松ケンのゴッホは来年の夏には羽化するはずのセミの幼虫で
幼馴染のベアトリーチェと共に大人になったら
結婚しようと約束していた。
ところが先輩セミたちの脱皮の訓練を見学したせっかちなゴッホは
衝動にかられ1年早く地上に上がってしまった。
「待ってて、ベアトリーチェ。来年の夏には君の為に歌を歌うよ」
もう土の戻ることはできない・・・、
やがて厳しい冬がやってくれば虫たちはいなくなってしまうよと
聞かされる。
その時初めてセミの生涯は地上へ上がれば3週間しか生きられないことを知る
「生きなければ・・・、生きてベアトリーチェに会わなければ・・・」
あらゆる外敵と闘いながら、厳しい寒さと飢えに傷つき、
それでも約束の為に生きなくてはいけなかった。
夢でベアトリーチェが「必ず会えるよ」と言った言葉を信じて
生き延びたゴッホはすっかり年寄りになってしまった。
そして・・・・。
昆虫の生態を熟知しその特徴を身体と口で表現していたので
今まで気付かなかった虫の特性とか動きとか
『ああ~、そうなんだ』って思う事が結構あった。
松ケンの演技の素晴らしさもあって
蝉の生涯でこんなに感動できるとは思いもしなかった。
セミで泣いたのは初めての経験だった。
それから東京駅に向かった私は心の友二人に会った。
私の上京に会わせてそれぞれ出向いてくれた二人のお友達。
一人は以前お会いしてるけど
もう一人は今回が初対面。
どんな人かなと想像しながら電車に乗って遅れる事、約??分。
「ごめんねえ、遅くなりましたあ」
あっ、このお顔どこかで見た事がある・・・
不思議なんだけどそう言う事ってあるのですよ。
初めましてと言う言葉もしらじらしいほど直ぐに打ち解けて
早速、イタリアンレストランへ向かった。
そこで3時間ほど楽しいおしゃべりが続き
新幹線に乗らないといけない私は、未練を残しながら
お二人に別れを告げ帰途についた。
初めて会った彼女は何でも上手にこなすパーフェクトレディーで
この日も手作りのスイーツをバレンタインのプレゼントだと作って来てくれた。
クリスマスの時も手作りのお菓子を送って下さって、
とても嬉しかった。
写真が良くないけど、本当に1つ1つきれいに包装され
パッケージも心憎いほどおしゃれ
お味は・・・、
まだ頂いてないので・・・
勿体なくて1個目に手がつけられない
今日、お嫁さんが来たら一緒に食べよって思っている。
ありがとう、天才パティシエ