本当に久しぶりで椎名 誠さん を読んだ。
相変わらずの軽妙な語り口が随分前の自分に会わせてくれた。
どれほど読んだ事か・・・。
二人きりで飲みながら 本の雑誌のお話を聞かせて貰ったり
秋の公園を肩を並べて歩いたり・・・
これは妄想? ではなく
単なる夢、第一、私お酒飲めないじゃん
新刊が出る度に(へへっ!文庫本だヨ!)本屋へ走り
椎名さんの顔を思い浮かべながら読み漁った頃があった。
少年のような彼ら(東ケト会メンバー)の面白アウトドア生活やら
若気のいたりの失敗やら、武勇伝やほんのちょっぴりのロマンス・・・。
そんな物すべてが何故か楽しくて自分も仲間の一員になれたように錯覚するほど
すっぽりと世界にはまっていた。
そんな頃、いつだったか、オークラホテルで講演があった。
友人のYU子と食事つき のその講演にいそいそと出かけた。
申し訳ないけど、話の内容はほとんど覚えていなくて
先生の顔色が悪くて日焼けなのか、酒焼けなのか赤銅色だった事、
想像していたより老けていたこ と
他人同士で並んだ円卓の料理に満足できなかった事・・・。
そんなことしか思い出せなくて何だか寂しい 気がする