たった一人の幼い息子を交通事故で亡くした両親の悲しみはいつまでも消えないですね。
何気ない生活の中で一見幸せそうに見える夫婦だけど、
ギクシャクした空気が流れ以前のような安らぎがない家庭。
早く息子を忘れたい妻と、
いつまでも留めておきたい夫との間の
気まずい関係が観る者を緊張させる。
時には罵りあい傷つけあい苦悩はますますひろがるばかり・・・。
二コール・キッドマンの相変わらず美しい横顔と
年相応の手の皺が印象的でしたね。
これほどの美人でも時折、額に深いシワが
刻まれるのも円熟の証なんだろうと思います。
控え目な演技ではありましたが
この映画のテーマにある喪失と再出発をうまく表現していました。
彼女の初プロデュースで主演を務めた作品なので絶対見たいと思っていました。
とても良かったです。