「マチネの終わりに」を観た。
ここ数年、映画館で映画を観る際に恋愛映画を選択することは、ほぼなかったと思う。そんなワタクシが今回この映画を観ようと思ったのは、福山雅治さんと石田ゆり子さんという、素敵な大人の男女が主役としてキャスティングされていたからだと思う。
豪華なキャスティングの映画だし、パリというロケーションも最高だけれども、やっぱりここ最近のワタクシに、恋愛ものは響かなかった、、、。正直他人の恋愛事情にはこれっぽっちも興味がない。すれ違いの恋愛だろうが、大人の純愛だろうが、どうでもいい![]()
事情なんて人それぞれで、状況や立場も千差万別。他人の恋愛が自分の恋愛に役立つことなんて、あまりないと思うのだ。いつから、こんな枯れた思考になってしまったのかは不明だけど、最近のワタクシはそんな風に思っている。
ただね、これだけは万人に共通して言える教訓だと思う。「他人の携帯を見たところで、誰も幸せにはならない」。
ホント、他人の携帯ののぞき見は、不幸の始まりだ。それが身近な人の携帯ならなおさら。それだけは肝に銘じておいたほうがい。
☆☆
「ターミネーター・ニューフェイト」を観た。
ワタクシの好きな映画の二大巨頭は「ターミネーター2」「ジュラシック・ワールド」だ。この2作品の地位はワタクシの中では確固たるもので、揺るがない。その中でも「ターミネーター2」は、ワタクシが中学生の頃から大好きな映画なので、もう30年近く玉座に君臨している。
そんな大好きな作品の「正統なる続編」とのふれこみで話題の「ターミネーター ニュー・フェイト」。
T2以降、何度も何度も期待しては裏切られてきたターミネーターシリーズ。もはやそのふれこみを闇雲に信じてしまうほど愚かではないが、今回の「ターミネーター ニュー・フェイト」はT2以降の作品では断トツで好きだ。
今回の映画の見どころは、間違いなく女性だ。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン。その圧倒的な肉体美、いるだけで人を圧倒する凄みのある顔面、みなぎるオーラ。その人間を超越した感じは、まさにターミネーター。惚れ惚れする。顔にはしっかりとしわが刻まれているし、メイクでツヤを出してるわけでもない。でも、老けた印象は感じられず、力強い。一体どんな風に過ごしたら、彼女のような年の取り方ができるのだろう。
グレースの肉体も神々しい。女性らしい、しなやかな筋肉がついた長身。モデル体型でもなく、ボディビル体型でもなく、アスリート系の強靭な動ける身体。健康的でとても素敵。
ところで、ワタクシは、なぜこれほどまでにT2に惹かれるのか、改めて考えてみた。
一つ目は、あの映像。今ではCGなんて当たり前のものになってしまったが、当時は、液体からターミネーターに変化するまでの一連の映像に目も心も一瞬にして奪われた。
二つ目は、機械(ターミネーター)と人間の子供(ジョン)の親子愛。ぎこちなさと安心感のバランスが絶妙で、胸がキュッとなる。それに大きく貢献しているのが、ジョンを演じたエドワード・ファーロングの凛とした美しさ。T2のエドワード・ファーロングの吸引力は、群を抜いている。殺伐としたストーリーの中で、ジョンが放つ力強い美しさに無意識に取りつかれていたのかもしれない。
その、類まれなる吸引力のエドワード・ファーロングが、今回の映画で見事に復活している。尺は短いが、CGの再現性に驚愕する。彼の存在があることが、T2に命を吹き込んでいるのかもしれないな。
エドワード・ファーロングは、たしかワタクシと同世代。もちろん今も健在だ。ただ、T2出演当時の面影はほとんど残っていないので、あの世界観を壊したくないのなら、余計な詮索はしない方が無難。
☆☆☆☆
京都に神社仏閣を巡らずに、美術館を巡る。これもまた一つの初体験。
まずは、京都文化博物館で「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」。実はこの企画展、京都に着いてから開催を知った。会期ギリギリ。絶好のタイミングだった。
「カワイイ」「サムライ」「デザイン」「黄金」「四季」「富士山」など日本美術を特色づけるキーワードを通し、ニッポンのビジュツを俯瞰的に横断する展示内容。風神雷神、若冲、歌川国芳、江戸中期頃の絢爛豪華な女乗物(籠)。バラエティに富んだ展示内容で面白かった。
もう一つは、京都国立近代美術館で開催中の「ドレス・コード?-着る人たちのゲーム」。
ドレスコードがテーマの企画展。
TPOや気分、誰に合うかで決めるだけでなく、自分とは別の誰かになりきるためのファッション。
「着る」だけでなく「視る/視られる」ファッション。
ワタクシの嗜好を十分に刺激するテーマで、本当に面白く、ここに訪れる前にさんざん歩き回って疲れてるのに、時間を忘れて館内を歩き回ってしまった。
クラシカルなシャネル・スーツのラインナップから、グッチ、ヴィトン、コムデギャルソンが手掛ける最新のスタイルまでずらりと並ぶ様子は、ファッショニスタじゃなくても十分に興奮すると思う。写真みたいに川久保玲とアルチンボルドやマリーアントワネットのコラボもあり、実に奇抜だし。
ワタクシのお気に入りは、写真家ハンス・エイケルブームのコーナー。同じ服装をした人(例えば、ローリング・ストーンズのTシャツを着た人、ベージュのトレンチコートを着た人、ネイビーカーディガンにチェックのミニスカートにルーズソックスの日本の女子高生)の街角スナップが何枚も並ぶコーナーは、親近感が湧くやらどこか滑稽やらで、本当に面白かった。
あとは、詩が展示されてるコーナーもあって、そのひとつひとつにいちいち共感。中でも共感度が高かったものを撮影してみた。ファッションが好きな方はぜひ、拡大して読んでみて。首がもげるんじゃないかってくらい、大いにうなずけるはず。
展示毎に設定されたテーマも挑発的で素敵。「裸で外を歩いてはいけない?」「働かざる者、着るべからず?」「ファッションは終わりのないゲームである?」とかね。言葉を聞いただけで、ちょっとワクワクする。
旅先での美術館巡りはタイミングがすべて。偶然が織りなす最高の一期一会だ。
ひとり旅なんだから、当然ごはんもひとり。でも、だからと言って自ら選択肢を狭めてしまうのはもったいない。ひとり旅だって充実のグルメを満喫できる。食事も積極的に楽しみましょう。理想は「孤独のグルメ」の井之頭五郎さん!
まずは、一日目のディナー。地下鉄烏丸線「四条」駅からもほど近い京料理加茂川。
月一くらいの頻度で大阪・京都に出張している知人から教えてもらった和食のお店。京料理というと、値が張りそう、敷居も高そう、そんなイメージが先行するが、このお店は夜の部でも3,000円(税抜き)からコースが楽しめる。実にありがたい。初めてうかがう今回は、一番お手頃な3,000円の雪コースをチョイス。とはいえ、内容的にはとても充実していて、見た目も味も文句なし。量もちょうど満腹になるくらいの適量。たいてい、コース料理っていうと食べきれないほどの品数が出てきて、終盤戦は無理やり口に押し込むような流れになりかねないが、その心配は皆無。最後まで気持ちよく食事を楽しむことができた。特に、天ぷらのあがり具合がよかった。衣はサクッとかるくて、中身は素材の歯ごたえを楽しめる絶妙な揚げ具合。
6席あるカウンター席には、ワタクシの他には60~70代くらいの男性のお客様が一人。変に気負ったり、気兼ねしたりすることもなく、それぞれのペースで食事を楽しむには最適な環境だった。宿泊していたホテルからも徒歩数分。気持ちいいよ風が吹く中、ほろ酔いで散歩がてらにホテルに戻れるのは実に素晴らしい!
ところで、和食に合うのは、やっぱり日本酒だ。
さて、翌朝胃もたれすることもなく、目覚ましが鳴る1時間前の6時にすっきりと目が覚めた。2日目の朝ごはんの場所は二条城だ。
京都への出発の朝、京都に向かう新幹線の中で「京都 朝ご飯」などと安直な検索ワードを入れながらネットサーフィンしていたら、いつの間にかたどり着いた「二条城で限定40食の特別朝食」プラン。7月1日から9月30日までの3か月間、普段は非公開の清流園の香雲亭を会場に、1日40食限定で提供される朝食プランだ。そんなレア感漂うプランなら、すでに予約でいっぱいだろうなと思いつつも、京都についてからダメもとで電話してみたところ、まさかの予約成功。自分の幸運具合に驚いてしまう。
当日、まだ人もまばらな二条城の庭園を、スキップするような軽い足取りで香雲亭へと向かった。
中高年のお客様が多かった。ご家族、ご友人、ご夫婦。様々な組み合わせのグループがあったけれど、女性のお客様が多い印象。一人で来ているお客様もワタクシを含めて3名くらい。席はあらかじめ指定されていて、8時30分頃案内された席で一斉に食事を開始する。1テーブル6名の相席だけれども、なにせ中高年ばかりなのでとても落ち着いている。みんなで優雅にもぐもぐタイム。そんな雰囲気だ。ロケーションがの希少性から京都在住の人にも話題のプランのようで、地元の方と観光客、その割合は1対1くらいだそう。
ちなみに、香雲亭には厨房の設備は無いそうで、京料理いそべさんが仕出しにより、料理を提供する仕組みだ。メニューはこちら。
季節の一品は期間によって全四種類あって、ワタクシが訪れた際は名残鱧と松茸の茶わん蒸し。ほんのりあたたかくて夏の終わりと秋の訪れを感じるまさに旬な一品だった。
取肴、京ゆば、炊き合せ。
酢橘のジュレ。
季節の一品(名残鱧と松茸の茶わん蒸し)。
ゆば粥。
美味しくてあっという間に完食。
また、食事の最中はいそべさんの店員さんが、二条城にまつわるあれこれを話してくれる。リアルタイムで放送される朝の情報番組みたいで面白い。食事が終わる頃には、カメラマンとなって写真撮影をしてくれるサービス付き。朝食の料金は税込み3,000円。(二条城への入場料は別途必要。)朝食にしては高いかもしれないが、ロケーションを考慮したら妥当、あるいは割安なプライシングだと思う。主食はお粥なので、旅館の朝食みたいに朝から満腹というわけでもなく、腹9分目くらいの適量。これもありがたい。みなさん残さず完食。
ゆったりと庭園を眺めながら朝食を食べ終えても、まだ9時半前。その足で、観光客が少ない時間帯に二条城二の丸を見学できるのも魅力だ。鴬張りの廊下で聞こえるのは、自分が鳴らす足音だけ。なかなかできない体験だと思う。
さて、旅のテーマ「孤独のグルメ」に偽りなし。二日目ランチにもぬかりなし。中年向け女性ファッション誌で見かけたフランス料理のお店「新門前 米村」。前日予約で滑りこめたのは、おそらくおひとり様の利点。カウンター席でおまかせコース8,000円をいただく。オープンキッチンになっていて、カウンター席に座るとシェフが料理する様子をずっと見ていられるので、ひとりでも手持ち無沙汰になることなく、食事と料理ができる工程を両方とも楽しむことができる。スマホを大きなバッグに入れたままお店の方に預けてしまったので写真はないけど、落ち着いていてとても感じの良いお店。気になる方は、ぜひHPをチェックしてみてほしい。とっても素敵だから。料理もどれもおいしかったが、中でもデザートの詰め合わせが印象に残った。大きな木箱にたくさんのデザートが入っていて、本当に夢の玉手箱。最後まで楽しんだ。ぜひまた行きたいお店♪祇園にあって、八坂神社からも徒歩数分。観光客にもやさしい立地です。
ね、大人になると、カウンターで一人フレンチもなんなくこなせてしまう。年をとるのも悪くないと最近思っている。













