はるかな風と空ののぞみ
水原賢治
ワニマガジン社ワニマガジンコミックス
全1巻
発行日 1999/8/1

夕暮れ時は、心がザワザワする。なぜ。。。。？

部活中に倒れた遥。保健室で休んでいる時、うわ言のように「広明」の名を口にする。

遥と広明は幼馴染みではあるものの、遥は病気のために小学生の頃の記憶が無く、記憶を無くしたまま同級生に混じって学校に通うのは辛かろうという両親の配慮で転校をしていた。

広明とは中学校で再会、懐かしさで声をかけた広明を遥は認識できない。遥が自分の事情を説明し、ゆっくり思い出したらいいという広明の優しさに触れる。こうして遥も少しずつ心を開いていた。

だが、事件が起こる。

遥が保健室にいると知らされた広明、さっそくそこへ向かおうとするのだが、保健室で寝ているはずの遥に、廊下で出くわす。この時は、体調が回復して良かったといった気持ちだったのだが、廊下で出会った彼女はいつもの遥と違う。

失くしていた記憶を取り戻しており、２人だけの遊び場「秘密の花園」や、そこでかわした約束なども覚えていて、口にする。そして、学校の廊下であるにも関わらず、キス。もちろん大勢の生徒がそれを目撃している。

後に生徒指導室に呼ばれる２人。だが、遥はそんなことはしていないと主張する。なにしろ、体調を悪くして、保健室にいたのだ。付き添ったクラスメイトもそれを証明している。

なら、廊下にいたのは、誰？

どうやら遥が2人いるらしい。生霊？ドッペルゲンガー？二重人格？

遥と広明、そして同級生達による調査がはじまる。

その真相は、過去の事故にあった。

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