原田芳雄のことなど | こだわりの館blog版

原田芳雄のことなど

先日「ナイン・ソウルズ」を見て、久々に原田芳雄を見たなと思い
Yahoo!MOVIESで調べてみたところ、
ここ3~4年も結構コンスタントに出演していたんですね。
私が見ていないだけでした。
でもどうしても彼のイメージは、
70年代~80年代のATGを中心に巨匠たちの
キラ星のごとくの傑作に出演した頃や、
90年代の新人・若手監督たちとのコラボレーション
などが思い出されます。

彼の演技の、あの独特の<ふてぶてしさ>が
70年代には「時代にふてくされる若者の姿」として、
90年代には新人監督を支える「兄貴的存在」として、
彼の息の長い、目覚しい活躍は
時代にあわせたニーズに応えていたからではないでしょうか。

そこで私が選ぶ「原田芳雄ベストアクト」ベスト5




タイトル: ツィゴイネルワイゼン

1.鈴木清順「ツィゴイネルワイゼン」
  彼の演技の芸術性や狂気が一挙に噴出した悪夢的怪演!




タイトル: 竜馬暗殺

2.黒木和雄「竜馬暗殺」
  時代に怒りながらも暗殺者から逃げ回る小心さ。新しい竜馬像の誕生




タイトル: 寝盗られ宗介

3.若松孝二「寝盗られ宗介」
  ラストの女装での「愛の讃歌」!シビレました




タイトル: 鬼火

4.望月六郎「鬼火」
  90年代の若手監督とのコラボレーションのベスト。全編これ原田芳雄ワールド




タイトル: どついたるねん

5.阪本順治「どついたるねん」
  「鬼火」がなければ90年代の代表作。赤井秀和以上のマッチョぶりを発揮

以上ですが、
悔いるべきは森崎東監督作品を1本も見ていないこと。
「生きているうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言」
(長いタイトル!)
などぜひ見ておきたいものです。