友人るーちゃんと10月4日・5日と休みを合わせて、山形県大朝日山を朝日鉱泉から鳥原山経由で登り、山頂直下大朝日小屋で1泊、御影森山ルートで下山のダイナミックに山を楽しむプランをたてたのだが。
下山予定日の5日の天気が暴風に雨も添えちゃうかもよの予報。
暴風での稜線歩きは怖すぎる。
ルートを変更するか、日帰りに変更するか、山を変えるか。
東北を避けてみることも考えたがどこもかしこも5日は暴風、4日の天気がよさそうなのが東北方面なのでとりあえず東北に行きながら考えよう!
と3日の夜るーちゃんを途中でピックアップしてレッツらゴーゴー。
ネオン輝く首都高でるーちゃんが天気予報を確認すると、太陽マークが輝いていたはずの4日の予報も雨やら曇りやらの予報に。
なんてこった……。
山がダメなら観光だな!なんて言いながら東北道をグングン突き進みたかったのだが、この日ピンポイントで岩槻~久喜間で工事があり通行止め。
渋滞の迂回路。
なんてこった……。
更に夜間工事アゲインで目的地最寄りのインターより手前で高速を降りる。
なんてこった……。
他愛もないおしゃべりに花を咲かせ、予定は何も決まらないまま車泊ポイントの道の駅川のみなと長井に着いたのは、予定よりもかなり遅れて3時を過ぎた頃。
とりあえず寝ましょう!
山で元気に活動するには仮眠は3時間はとりたい、起きるのは……6時半でいいかー。
道の駅から登山口まで約1時間。
鳥原小屋経由での大朝日岳まで約8時間。日帰りで行くなら最短の古寺鉱泉からのコースでも10時間。
すでに結構ダメな迷える子羊達。
アラームがなり目覚めると外は雨。
なんてこった……。
気分のあがらない迷える子羊達にお山の達人きー氏からお電話が入る。
大朝日岳を経験しているきー氏によると、大朝日岳から小朝日岳の稜線は風が強くてもみね子達なら歩ける稜線だよと。
古寺鉱泉からのピストンコースなら危険な箇所はないし下山も最短だし、上で1泊でも行けると思うよと。
古寺鉱泉からの登りならコースタイムは6時間。今からでも間に合う&電話の数分の間に雨は小降りに空は明るめに。
迷える子羊達の気分も一気に上がる!救世主、きー氏ありがとう。
古寺鉱泉の駐車場に着いた時には雨はやんで、山もガスに包まれている感じはない。
出発時間としてはギリギリセーフな9時にスタート。
樹林帯を登っていくと。
あれっ、木漏れ日。太陽さんウェルカム!!
なかなかの急登をえっさほいさと登り続けて視界が開けるとすっこーんと青空ーーー!
ヤッホー!鳥海山に月山もよーく見えますよ。
右手側に大朝日岳がちらちらみえてくると、古寺山。
からの小朝日岳から大朝日岳と続く山並みが美しい。全く期待していなかった紅葉も
GOODでございます。
この天気、この景色。子羊達は救われた。
時間もないんで小朝日岳は巻き道で。
小朝日岳から大朝日岳への稜線。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231009/06/mine-mine-ko/49/e5/j/o1080081015348471373.jpg?caw=800)
これだもの最高だわよ。
振り返れば広がる金色の野。
大朝日岳がぐんぐんせまると同時に、雲もぐんぐん迫ってきて。
14時半、小屋に着くと山頂は雲にのまれてしまった……ちょっと遅かったね。
東北の避難小屋には管理人さんがいるのがありがたい。
本日はゆとりのスペースで満席って感じですね。
小屋内はなんだか緊張感があり、うっかりなことをしたら怒られそうでビビる子羊達。
山頂は曇ってるし行かなくてもいいかねぇ。
なんて言っていたのだが、この空気に耐えられず山頂へ逃げる。
行ってみたら美しい山並みの向こうに日本海がキラキラ輝いていた。
感動。
小屋に戻るとそれぞれが夕食を始めていてガスに火が付き、会話があふれて和やかな空気に。良かった……。
子羊達の夕食はラーメンと乾きものとワイン。
質素というよりも面倒臭いがあふれかえるメニュー。
夕やけも朝日も見れなかったけど、しっかりがっつり眠ることができた。
予想通りの風の音で目覚める。
すでに風は強いから明るくなったら出ようと準備をすすめていると、お隣のナイスミドルさんが雨も降ってるよーと声をかけてくれた。完全装備で小屋を出る。
風は強いが歩ける。雨も降ったりやんだりだけど歩ける。足元の悪さは仕方ない。
ナイスミドルさんたちと声を掛け合える距離であったのも心強くありがたい。
山頂付近のガスから抜けると雨はなく、時々太陽が顔をだし、朝日に輝く小朝日岳なんて素敵なものを見せてくれた。
古寺山まで行ってしまえば樹林帯に入るから風の心配はない。
夜に降った雨でかなり足元は悪い。
ご安全にー!
ラスト1時間のところで再び雨につかまってしまったが、樹林帯に入っていたから良しとしよう。
無事下山!
下山後のお楽しみは温泉。
大井沢温泉湯ったり館汗で流し体を温め幸せよー。
腹ペコで向かったのは山菜料理出羽屋さん。スーパーでは見かけないきのこもりもりのお鍋につけて頂くお蕎麦。
そして迷える子羊達は、迷っていたことを笑いにかえてご機嫌に帰路へと向かうのでした。
高速を走っていると空には大きな虹が。
子羊達は祝福された。
良かったなー、大朝日岳。
楽しかったなー、るーちゃんありがとう。
またひとつ好きなお山が増えたとさ。