心霊世界、精神世界、宗教的なものは
日本ではあまり表立って
テーマとされることはないようです。
メインテーマとして有名なものでは
丹波哲郎の「大霊界」とかですかね。
洋画では、
イエスの生涯を描いたもの、
仏陀の生涯を描いたものなどは多いですね。
それも
あまりスピリチュアルな面を押し出すと
一般の方がついていけなくなるため
スピリチュアル映画ではなく、
そうした偉人の人間的な部分を描くことが
多いようです。
そういった現状ではありますが、
実は隠れメッセージ
または隠れテーマとして
スピリチュアル的なものを
入れ込むことは多いようです。
と、いうか監督や脚本という職業柄
スピリチュアルのことを勉強していない人は
いないのではないかと感じられます。
最近、「君の名は」が大ヒットで
あれはSFを絡めた恋愛ものとして
多くの人から賞賛されていますね。
実際には
知らない男女の魂と肉体が入れ替わるということは、
スピリチュアル的に見てもまずないと言ってよいでしょう。
しかし、
彗星の被害から村を守る
ということで
主人公の女の子ミツハにそうした特殊能力が
先祖代々受け継がれていたという話は
スピリチュアルの世界ではけっこうあります。
アニメなので
彗星から人々を救うという
壮大な設定になっていますが、
現実世界でいうならば
神様は人間に対して一代限りで完結する使命だけを
与えているわけではありません。
陰陽師
などの特殊な任務を持った家系もありますし、
歌舞伎などの伝統芸能を
子々孫々繋いで伝えていく世襲などは
一族という集合体としての使命があったりします。
監督がそういう親子何代にも関連する
使命計画があの世で行われる
ということを
どこまで知っていたかはわかりませんが、
物語に垣間見えるように
そうしたスピリチュアルの世界を
ちらっと描くのは
なかなか面白いなと感じました。
また有名なところで
「崖の上のポニョ」
などはスピリチュアル性が非常に高い作品ですよね。
私も最初に見た時は、
まさかあそこまで
もろに「あの世」を描いている
とは初めは感じなかったので
「意味がよくわからない映画だな」
と思いましたが、
実は物語の後半は
ほとんどあの世での出来事を描いているんですね。
元々、宮崎駿の映画は
「ハウルの動く城」や「平成たぬき合戦ポンポコ」
などに見られるように
「思い」によって
自分の姿形が変わるという描写が多いです。
これは完全にあの世での生活そのものです。
宮崎駿監督が実際に「霊界」を体験したのか、
なんとなく感じて知っていたのか、
勉強していたのか
はわかりません。
「ポニョ」についても、
音楽担当の久石譲さんが
死後の世界などの哲学的なものを
子供にもわかる形で表現するのが大変だったと話していたそうです。
それに対してジブリ側は、
子供向けに作られた作品のイメージを壊したくなかったせいか、
「死後の世界」を描いたことは否定しているようですが、
スピリチュアル視点で見ると、
わけがわからないポニョの物語が
すべてきれいに理解できるようになります。
以前流行った洋画の
「マトリックス」なども
「今生きている世界はもしかしたら夢なのでは?」
というテーマも盛り込まれていますよね。
私たちは今
この世界に生きているので
物質世界を「この世」と呼んでいますが、
実際、人間は、
生まれ変わりを繰り返す存在としても
実はあの世の方にいる時間の方が圧倒的長く、
1回、1回生れ落ちるこの世の人生80年というのは
大きな目で見たら一瞬一瞬です。
この世というものは
学芸会のようなもので、
非常に短い間に〇〇という名前で役を
演じているようなものなんです。
いざこの世の人生が終わる、つまり
劇が終われば
それぞれ本来の自分に戻っていくイメージです。
劇が始まる前に
だいたいこういう役柄を演じるという台本があって、
それが宿命という言い方もできるでしょう。
ただ、
間違えたらカットして摂りなおしができる映画
と違って
生の演劇に近いので
ハプニングもあれば、セリフ忘れだって
そのまま進行してしまうわけですね(笑)。
台本は決まっている中で
各自がアドリブを効かせて
自分も輝き、劇自体も良い作品にする
というのが
この世でやっていることと言えます。