今回、iPadを母用に、となった背景には、iCoudの存在が欠かせません。
一年前から、この日を狙っていました。

実家には、父が使うPCがあります。
メールやインターネットでの調べものは、書斎のPCで。
昭和ヒトケタですが、ワープロ以来、ずっとキーボードの生活です。
でも、父が入院してしまったらPCを開けない。

かといって、わかばと兄どちらかが、自宅PCでAppleIDを設定してしまうと、
もう一方が実家にレスキューにいったときにいじれなくなってしまいます。

昨年、父のPC(windows XP)がクラッシュしたときにレスキューした兄が、
買い替えに便乗して、実家のWifi環境と、iPad対応のプリンタを導入してあったのは、最近知りました。
兄、good job(笑)。

おそらく、近いうちに父のPCにiTunesを入れる事になるとは思います。
しかし、初回の今回は、PCなしでセッティングしてしまいました。

「結局iPadっていうのは、なんなんだい?」
と素朴な(疑いのまなざしで?)疑問をぶつけてきていますので、
この段階で、父にiTunesのことを説得するよりは、

まず、iCloudでバックアップするようにしておいて、

「こりゃあ便利だ」
「楽しそう」
「もう欠かせないね」

となった頃を見計らって、声をかけたいと思います。

「自宅にある、多数のCDをiTunesに取り込むこともできるけど?」
と母に聞いて見ると、別にいらないとのこと。
CDは母にとって、「過去」みたいです。

今習っているシャンソンは、年若い先生が、
「youtubeでみといてください」という感じらしい(笑)。
今は父にいちいち頼んでいるようなのですが、自分で出来れば
やっぱり自由に、そしてリビングで調べられる。

逆に、母が中学の授業で習って以来大好きだというナポリ民謡。
国内では絶版になっているレアな音源が、youtubeであっという間に手に入ります。
戦前の歌手ですので、SP盤かもしれない。
マイナーすぎて、閲覧件数700件とか(笑)。
でも、誰でも知っている三大テノールの演奏ではなく、それがいいのだとか。

「伝説のテノール歌手でね、あまりの声量に○○劇場の窓ガラスが割れたっていうの」
「△△年の旅行では、その劇場の前までいってきたの~」

動画の白黒写真を見ながら、
「あ、これはマリアッチの衣装ね」
「□□っていうオペラの役だね」
と、何10年も使っていなかったと思われるシナプスが、ぴちぴちと跳ねて、
おしゃべりの声も弾みます。

「Facebookやりたい~」なんていってますので、
「英語を覚えて、世界中のナポリ民謡ファンと交流したらー」
と、けしかけておきました。
「じゃあ、○○劇場の前でとった写真でも載せようかしら♪」
だって。
なかなかするどい(笑)。
母、カタコトのイタリア語は話せます(笑)。NHKで勉強してたので。

今回のiPad2。16Gであんまりアプリや動画、音楽は入りません。
自宅Wifi完備、クラウドメインでの前提です。
(マクドナルドのWifiは、「そんなのいらない」とのことw)

わかばが中心になって選ぶなら、あたらしいiPadにしたと思うのですが、
そこは親族の調和を尊重。
今後、父が自分もほしいと言い出したときに、
「俺のは最新型だ」な~んて自慢できる余地もあっていいかな(笑)。

シニアが使うiPad。
注目して下っている読者さんもいますので、時々ご報告したいと思います。