電子書籍でダウンロードした「ズルい仕事術」。早速読んでみました。

ズルい仕事術/勝間 和代
¥1,470
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1.読みやすいです

最近の著作の特徴でもありますが、とても丁寧に書かれていらっしゃいます。わかばの場合は、サポートメールを毎日読んで、勝間さんの文章に大量に触れて慣れていることもあるかもしれません。わかばは、初期のセンセーショナルな著作の雰囲気もかなり好きなのですが、こうした変化をリアルタイムで体験できるのも、同時代に生きているファンの楽しみです。

とにかく、内容を噛み砕いていて、読み手の行動を促すしかけがいっぱいあります。
「ズルい仕事術」を支える3本の柱は「掛け算」。ひとつひとつは「聞いたことあるよ」と思うものの、じゃあ100%実行できているか?と問われれば、もちろんまだまだ。

どれか一つが1を下回ったりマイナスだと、進めば進むほどパフォーマンスが落ちる。

はい、納得です。

今回の<3本の柱>とそれぞれの強化法は、すごく腑に落ちるフレームワークです。読んだ後に、自分の体験でうまくいったこと、いまひとつ結果の出ていないことを当てはめていくと、傾向がはっきり出ました。今、とても自分に役立つものだな、と思います。


2.グーグル化から4年

わかばにとってのベスト勝間本である「効率が10倍アップする新・知的生産術-自分をグーグル化する方法ー」を初めて読んだ時は、わからない用語だらけでちんぷんかんぷん。4年かけて少しずつ強化してきました。もちろん、外部環境は4年でかわるし、勝間さんはそこから4年分進化されているわけで。

たとえば、今回の「ズルい仕事術」でも紹介されている「選択理論」。この週末に勝間塾の冬期講習のテーマでもありました。実は、「グーグル化」の中で紹介されている、勝間さんが'07年9月に読んだ本のなかに、グラッサー博士の著作が入っています。これ、最近気づいてびっくりしました。4年もの間、テーマをあたためて、人脈も強化し、外部環境を整えて、自分が良かったと思うものを他の方にも紹介していく。素敵なことだなぁとおもいました。著作、セミナー、と立て続けに紹介されていたので、機が熟すとはこういうことなのかな、と思いました。

それにくらべると、「ズルい仕事術」は、ひとつひとつの項目は、わかばとしては、ちょっとかじったことがある。わかばもこの4年で少し学びました。キーワードを目にした時点で、すでに親しみがあります。そして、なじみがあるからこそ、「そこからどう進んでいくか」を自然と考えさせられました。勝間本初心者にも、リピーターにも役立つ内容。うーん、いつもながらすごい。


3.印象に残ったフレーズ

ネタバレになるので、厳選しました。

「働き者のグーグル君をお友達に!」
この本のなかで、いちばん好きなフレーズです。直近のブログのプロフィールにも引用させていただきました。肩の力が抜けていて楽しい雰囲気が嬉しいです。最近は、わかばもずいぶんgoogleも使うようになりました(「グーグル化」のころのわかばは、yahoo検索一本でしたからこの変化は大きい)。一回で正解に到達するのではなく、3回ぐらいで徐々に精度を高めて70-80%のものをすばやくアウトプットする、というような習慣もついてきました。知識はgoogleに預けてしまっていて良いのだな、と思います。この、検索の作業自体も、検索窓に入力するキーワード自体が「仮説」だな、と書きながら思いました。とりあえずいまわかる範囲で「仮説」を入力→検索結果をブラウズして取捨選択→もう少し特定の言葉を拾って再検索といった感じです。ITやSNSには、常々大いに助けられているので、ハマりすぎないようにほかの分野も少しずつ強化します。


「問題解決は、自分のネットワークの総力戦で行う」
これは、この本のエッセンスとともに、大切にしたいフレーズです。ズルい仕事術の三本の柱、そしてそれぞれのポイントと照らし合わせながら行動したいです。総力戦でやった時には、確かにうまくいった経験があるので、「場あたり」からアベレージの底上げをめざします。

「論理的思考力を身につけるには、練習あるのみで、完全にスポーツと一緒です。」
なんだかとても励まされました。参考書としても紹介されている「ロジカル・シンキング」。ゆっくりですが、以前よりも意識できるようになって来ました。最初はホントにわからなくて、泣きそうだったのですが。「英語」とか「会計」などと一緒で、ただしい指導と練習があれば、(そこそこは)上達できるのだというあかるい展望が見えました。


4.おわりに
先月刊行の「まじめの罠」と、今回の「ズルい仕事術」でセットのような構成、とのことですが、わかばは特にそこは意識せず、それぞれを楽しみました。内容や読者ターゲットもあると思いますが、「まじめの罠」はちょっと危機感をあおる方向ですので、具体的な対処法がみえる「ズルい仕事術」のほうが、読後感が明るくなり、わかばは好みです。

勝間さんの新刊書のレビュー記事。もう2年ほどになります。新刊でなんとか買えるようになってから、ぼちぼちと続けています。好きなアーティストのCDやDVD、お気に入りのゲームソフトを発売日に買うようなものです。わかばにとっての勝間本は、趣味と実益を兼ねているんです(笑)。歴代のご著書から頂いた多くのエッセンスに対する、せめてものお礼でもあります。毎回、ファンレター代わりに書かせていただいています。発売直後に定価で購入してレビューを書く。「いかにもまじめの罠だ」ともいわれます。わかばからすると、勝間さんにも直接お目通しいただける、ブログのアクセス数も増えて、記事に書くことで本の内容がしっかり頭に入る、(書名があちこちで記事になれば)プロモーションにも少し貢献できるかも? という対価を考えれば、こんなにたのしいくて有益な時間はありません。

また、沢山の著作を読んで、あれこれ実践した結果「このやりかたはフレームワーク化してあるけれど、結局は勝間さんにしか効果がないのでは?」と「前提を疑う」ことも忘れていませんので、どうぞ関係各位、ご安心ください。

「ズルい仕事術」は、子育てをがんばって、くたくたになっている新米ママさん(←昔のわかばw)にも薦めたいです。当然、クタクタになってしまってからだと、「読む時間も気力も、実践する体力もない」「まじめにがんばっている自分を否定できずにこの本の内容を受け入れない」ということになります。すると・・・日々元気で結果も出ていて「自分には関係ない」という人こそ読んでおきたい本ということになります。

ノウハウ本大好きなわかばにとっては、2011年のベスト勝間本です!

これからも、素敵な著作を楽しみにしています!