ポケモンGOをやりながら町を歩くのが楽しみだ。
コラッタ、ニョロモ、コンパン、ポッポ、キャタピーなどが次々と現れる。
これらのポケモンに出会うと言いようもない懐かしさを覚えるのは何故だろう?
それは、子供の頃身近にいて、今は姿を消してしまった虫や、小鳥、そして小動物たちがポケモンに姿を変えて異界から飛び出してきているからなのだと思う。
もう半世紀以上も前のこと。僕が住んでいた田舎の木造家屋の屋根裏にはネズミが住んでいて、良く「運動会」をやっていた。時々お漏らしをして、天井板にシミを作ったりしていたものだ。しかし、あんなに身近な存在だったネズミがいつの間にかいなくなってしまったと思ったら、「コラッタ」に姿を変えて異界にすんでいたのだ!ポケモンをやればわかるけど、今でもネズミは僕と一緒に暮らしているのだ。
ポッポは、ハトポッポらしいのだけど、僕にはスズメに見える。そういえば最近、都会ではスズメの姿を見かけることがすっかり少なくなってしまった。でも、スズメはポッポに姿をやつして僕らの町に住み続けているのかもしれない。
ニョロモはオタマジャクシだ。これも子供の頃、大好きな友だちだった。今、家の近くのコンクリートで護岸工事を施した川を渡ろうとすると、ニョロモがお尻を振りながら必ず挨拶してくれる。
このほか、キャタピーは、アオムシ、コンパンは毛虫だ、最近見かけないと思ったら、こんなところに潜んでいたのだ!
ところでポケモンで見かけないものがあることに気づいた。それはカラスだ。カラスは姿を変えて異界に住まいを移さなくても、今でもこちらの世界で暮らしているからなのかもしれない。
そう考えると、田舎にはポケモンがあまりいない理由もわかる。わざわざ異界に潜まなくても暮らしていけるからなのだろう。