何か目標やらゴールを決めた時に、「すぐに結果を求めてしまう」というのは多くの人が経験していることです。

 

すぐに結果を求めるが、当然大きな結果なんてすぐに出るはずもなく、少しやってみて上手く行かなかっただけで、「自分には向いていないんだ」「才能がないんだ」とすぐに投げ出してしまう。

 

こういった心理の裏にはどんなことがあるのでしょうか?

 

いくつかあるかもしれませんが、そのうちの一つとしては、

 

「そのゴールが自分の望んだゴールではない」ということです。フェイクということです。

 

自分の中から出てきた、「こうなったらいいな」「これが出来たら楽しいな」といった心の声に基づいたゴールではなく、親や親戚、友達や先生、その他関わる人、またはメディアなどから知らず知らずの間に影響を受け、別に欲しくも何ともないものを「欲しい!」と思わされてしまうことによって生じてきたゴールだということです。

 

よくあるのは、「親にいい大学に行き、いい会社に入って安定した給料をもらえるようになりなさい。」などと言われ、「自分は人生で何をしたいのか?」という問いかけをすることなく、「有名な一流大学に行きたい!」などとゴールを設定してしまうことです。これは、有名な大学を目指すこと自体が悪いのではなく、そこに自分の中から出てくるwant toに従ったゴールではないことが問題なのです。

 

他にもよくあるのが、「モテたい」「金持ちになりたい」「タワマンに住みたい」など色々それっぽいものがあります。

 

繰り返しになってしまいますが、モテることとか、金持ちになったりすることそれ自体が問題なのではなく、それが誰かによって欲しいと思わされたゴールなのが問題なんです。(それに気付いていないことが問題)

 

過程をすっとばして結果だけを手に入れたいと思う心理は、誰かに刷り込まれた情報によってそれが欲しいと思わされているのではないか?ということを疑ってみる必要があります。

 

現代では、消費を促すような情報に日々膨大に触れることがあり、それらに影響を受け、自分がそれを欲しいのだと思わされてしまいます。それらに触れると刺激があり、ドーパミンが放出されることで、思わず購買意欲が掻き立てられます。

 

テレビで「ダイエットには納豆がいいですよ〜」という情報が流れたら、次の日のスーパーで納豆が品切れになるというのはその典型的な例ですね。

 

ダイエットをしていない人がこれを聞くと、アホだな〜と思いがちですが、実際には自分も何かしらで、消費活動をコントロールされている可能性が高いです。

 

なので、大事なのは、今自分がゴールだと思っていることは、誰かから欲しいと思わされているだけなのではないか?という疑いを持ってみてみることです。そうすることで、また新たなものが見えてくるでしょう。