ファーストコンタクト。 | 20代よ、甲状腺とともにさらば。ーコウジョウセンがありませんー

20代よ、甲状腺とともにさらば。ーコウジョウセンがありませんー

「甲状腺がんかも…?」
とヌルっとしたがん宣告をされてから、病状や入院・手術などの情報収集にとても役立ったのが、同じ病気の方々のブログでした。
一昔前の大ヒットエッセイ「も○のかんづめ」のように、バカバカしくてくだらない闘病日記をボチボチ更新していきます。

EYES WIDE SHUTの日から週が明けた月曜日。
朝一で自宅近くの大学病院へ向かう私。
ネットで色々検索した結果、甲状腺の病気らしいことは何となくわかったのだが、
何科に行けば良いのかわからないので、とりあえず総合診療科で診察してもらうことに。

いつも通り大変混んでいたので、1時間程待たされて診察室に入ると、
白髪まじりのダンディーな先生が、
「今日はどうしましたか?」
とお決まりの質問をしてきたので、待合室で用意していた、
「喉が詰まる感じがして、触ってみたらしこりがあったので来てみたんですけど」
という言葉を先生に告げると、早速喉を触診される。

「甲状腺ですね。とりあえずエコーしてみましょう」
と言われたので、
「悪い感じですか?」
と不安がる私。

「エコーしてみないと、どうにもわからないからねー」
と、エコーの空き状況をPCで調べながら答えていた先生がいきなり、
「何じゃこりゃ!」
と少し大きな声で叫びだす。

どうしたんだろ…と思うと、
「エコーの部屋が1ヶ月先まで埋まってるよ。そんなに待てないよ」
とのこと。

えっ…、そんなに待てないってことは、待ってたらヤバいって事ですかい?
ますます不安増大のチキンな私は、既に涙目。

「来週の火曜日朝一で来れる?僕が火曜日エコー診断持ってるから、無理矢理ねじ込んであげるから」
と、”僕だから融通がきくんだよ”というちょっと恩着せがましい言い方で私の予定を聞く先生。
「大丈夫です」
と言うと、手書きで時間と曜日を書いた紙をくれ、
「じゃあ来週。それからこの後血液検査して行ってね」
と言われて、その後は中待ち合いで看護師さんに来週の説明を受け、お隣の採血室へ。

あまり体が丈夫な方ではないので、点滴やら採血やらの回数は多いのだが、
何度やっても嫌なもの。
座って刺されるのを待っていると看護師さんが、
「今日は4本ね」
と、4本試験管を見せられる。

「4本分も抜かれるんですか?!」
とちょっと驚くと、
「先生がオーダーしてるからね」
と言われ、朝ご飯もまともに食べていなかった私の血をチューチューと抜いていく。

結局、何もわからず。
甲状腺の病気らしいというボンヤリとしたネット情報と同じ情報しか手に入らず。

又一週間、何の病気かわからないまま、不安を抱えるのでありました。