こんにちは!
アスリートマインドコーチの大西孝昌です。
最近、
またちょこちょこと
部活動の体罰関連のニュースが
でてきてますね。
マインドコーチングの視点で
言えることは
「体罰はダメ。」
当り前ですが
この一言に尽きます。
どんな理由にせよ
指導者は手を出してはいけませんよ。

他の動物と違って
人間というのは前頭前野が発達し
抽象思考ができるわけですから
物理次元で
ものごとを解決しようとする行為(体罰)を
してしまうのは
「私は恐怖で支配しなければ
教える力がありません」
と言っているに等しい行為であり
低次元の情けない行為です。
力で選手を制圧して
心理的に制するのではなく
論理で理解させるようにし
納得してもらうようにしましょう。
まあ、
学生アスリートの場合だと
まだまだ成長の途中ですから
チームによっては
やんちゃな選手がいたりだとか
言ってもなかなか理解できない選手も
いるかもしれません。
そういう場合って
教師と言えども人間ですから
イライラしてしまうのはわかるのですが
それでも
手だけは出すべきではありません。
暴力は暴力ですからね。

ちなみになんですが、
なんで指導者がそういう選手に対して
イライラしてしまうのかと言うと
「ここはこうすべき!」
「これはこうあるべきだ!」
「お前はこういう選手だ!」
「このポジションはこう動くべきだ!」
「私はこう扱われるべきだ!」
という思い込み(信念)を
持っているからです。
そしてこの信念って
コンフォートゾーンのことですから
選手に自分の信念以外のことをされて
コンフォートゾーンから外された時に
イラっとしちゃうんですよ。
例えば
「エースはここで決めるべきだ!」
と思っているのに
消極的になって打てないのを見ると
「お前、何でそこで打たねーんだよ!」
みたいにイラっと来るわけですね。
それから
「ちゃんと指導者である私に逐一
報告をすべきだ!」
と思っているのに
大事な事が報告が
されていないとわかると
「おい、コラ!なんで黙ってんだよ!
報告しろっつってんだろが!」
とキレてしまうわけですね。
そして
前頭前野の弱い指導者ほど
一時的な情動に負けて
感情のままに
手を上げてしまうわけです。

まあ、
人間というものは誰しもに信念があり
「こうあるべき」という
思い込みがありますから
スポーツ現場なんかでは
この「こうあるべき」を
覆されてしまうことって
しょっちゅうあることなんですが
でもその度に手を上げてしまっていては
指導者でもなんでもなく
ただの暴力者ですから
しっかりと情動を
前頭前野で制しておけるように
しておかなければなりません。
否、
しなければいけないどころか
それを当たり前にしておきましょう。
まずですね
自分のことを
「カッときてしまいやすい」
と自覚されている指導者の方は
自分の信念にそぐわない行動をされた時に
その状況を1つ高い視点で見るように
してみてください。
これって
どういうことかと言うと
とある選手が打つべきところで
打たなかったのなら
その選手の視点に
あえて立って見て
「なぜあの場面で打たなかったのかな」
「打たないと判断したのは何がきっかけだろう」
とその理由をみるようにすると
いうことです。

大事な事を
報告をしてこなかったのなら
これもまた
その選手の立場に立って
「なぜ報告をためらったのか?」
「私が報告しにくい空気を
出していたからだろうか?」
と考えるようにする
ということです。
こういう風に
イラっとして自分のことしか
見えていな視点から
選手のことを慮れるくらいに
視点を上げて考えることで
前頭前野の活動は活性化して
それと相反するように
情動を司る偏桃体の働きは抑制されるので
次第にイライラは
収まってくるんです。
また、
そうやって視点を上げて
選手を見ていくうちに
「あの場面は打つべきは打つべきだが
もっと選手の判断も尊重していこうかな」
とか
「どうしてもすぐに伝えられないことも
あるだろうから
緊急性の高い報告は今まで通りに
逐次報告を貰い
そうでないものは練習後の報告でも
いいようにしてみるか」
という風に
指導者自身の信念(コンフォートゾーン)も
幅が広がるようになっていきます。

そうやって人間的な器が大きくなっていくと
ちょっとやそっとのことでは
コンフォートゾーンから外れなくなり
イラっとするというようなことが
なくなってくるんですね。
このようにですね
前頭前野をしっかりと使うことをしていれば
それほどイライラは無くなってきますし
イライラしたとしても
自分で自分を自制して
選手に対して
ちゃんと論理で説得できるようになるので
体罰をするなんてことは
露ほどにもなくなります。
あと補足として言っておきますけど
体罰(恐怖)で支配すると
選手との間にハイパーラポールの関係が
構築されるので
指導者は組織をもの凄く
コントロールしやすくなります。
実際に強豪校と言われるようなチームでも
独裁的な指導者が仕切って
選手がピリッとして
キビキビ動いているようなチームって
ありますよね。
一見統率がとれていて
団結力があって強そうに見えるかも
しれませんが
そういう組織の中で
コントロールされている側の選手は
常に情動優位になっているので
怒られないことや
言われた通りに動くことが
第一義になって
自分で考えれない選手に
なっていきますし
エフィカシーが一向に上がりません。
ですから
体罰による指導をしている指導者って
ある程度強いチームは作れても
選手を
人間としても競技者としても
一流に育てられはしないのです。

(そうやって育った選手は
大体が進学と共に
そのスポーツをやめて行っちゃいますね)
ということで
体罰は絶対にダメです。
もう一度言います。
体罰は絶対にダメです。
ぜひ前頭前野を使い
高い視点で練習を見て、選手を見て
そして自分自身を見るようにされてください。
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