国民党の馬英九総統の再選が、

確実になったとのネット報道がでました。



台湾の方々の総意ですね。

これから、中国がどのように動くか、

注意してみていかなければなりません。



中国大陸に住む台湾人は、約100万人。


そして大陸にある台湾企業は6万社、

これらの会社の雇用人数は1200万人と、

台湾での就業者人数1650万人に迫る勢いを見せています。


勝利宣言した馬氏は

「台湾人民の勝利だ。両岸(中台)政策が支持された結果だ」と発言。

多くの台湾人は、

中国大陸との経済関係を無視することはできないと判断したということです。



中国共産党は、国民党を勝たせるために、

馬氏を援護射撃していました。


たとえば、

大陸に住む100万人の7割は国民党を支持しているといわれていますので、

かれらが有給休暇を活用して、台湾に帰って投票にいくよう促していました。


その帰省を推し進めるために、

台湾航空会社は、昨日・一昨日と、中国から台湾への直行便を36便、


中国の航空会社は、同経路を27便増加させていました。


一方で、

蔡氏の選挙運動を手伝っている

台湾人ビジネスマンのチェックにも余念がなく、


台湾のテレビ番組で姿を見つけると電話で

「テレビで見ました」とだけ伝えるという。


この台湾人は民進党側に「今後は表だって手伝えない」

と伝えてきたとのこと。


ひどい・・・プンプン



ただもちろん、中国側は台湾の選挙に対して、

公式には「不介入」を表明している。



今回の選挙の結果を見て、

一安心している中国共産党だと思いますが、


彼らが思っているとおり、

台湾を取り込むことができるのかどうか疑わしい、、

と思う要因があります。


それは、

中国版のミニブログ ウェイボーの存在です。


ここには若者を中心に、3億2千万人が登録。

台湾選挙の活動も断片的ながら伝わっており、


たとえば、

「馬英九は総統なのに、弁当を食べている」

「街中の理髪店で髪を切ったり、献血したりしている」

などと、共産党幹部との対比を、驚きをもって書き込み。



「馬英九に祖国統一をしてもらいたい」

「馬兄貴よ、大陸を解放してくれ」

「総統選で負けた候補でいいから、

中国の指導者になってくれないか?!」


などなど、

中国人の切実な訴えが書き込まれています。



私は、この若者たちの悲痛な思い、

そして自由を求めるマグマのような熱意が、

必ずこの国を内側から突き動かすことを確信しています。


今回の台湾総統選をきっかけに、

中国の若者の政治意識は大きく変わりましたし、


おそらく今年秋の共産党大会においても、

政治に対する意識が高まるでしょう。



ソ連の解体があるとき急に起こったり、

アラブの春が、

一人の青年の焼身自殺から急に始まったように、

中国のその時も、

いつ始まるか分かりません。


そしてその時はそう遠くないように感じます。



「啐啄同時」、という言葉があります。

鳥のひなが、卵の中で大きくなってきて、

そろそろ外に出たいな・・と思って、

内側から殻をつついたそのときに、

親鳥は外側から殻をつついてあげて、

ひなが外に出ることを手助けしてあげることです。



日本も、

中国内部で運動が起こったら同時に外からも対応できるよう、

常にシュミレーションを重ねなければなりません。


中国国民が軍部に虐殺されたりすることができるだけないよう、

アメリカなどと共に速やかに事態を収拾し、

民主主義国家への道筋を示すことが求められます。




お隣の国で、人権弾圧が行われ、

多くの人々が涙を流している事実を見過ごしているようでは、

あまりにも周りに無関心すぎるのではないでしょうか。



日本は、東アジアのリーダー国家として、

そして世界の期待を背負っていることを

そろそろ自覚しなければならない時期がきていると思います。