主に歴史と舞台について考えています。 -2ページ目

主に歴史と舞台について考えています。

戦国鍋TVをみて人生変わりました。

「大阪公演がある時は遠征は控える!」という決め事を一応しているのですが、シルバーウィークの連休真っ只中、ジッと大阪に白虎隊が来るまで待っていられるはずもなく、無視して行ってきました「もののふ白き虎」の東京公演。

もののふ白き虎

9/21のソワレ、9/22のマチネ・ソワレを観劇しました。

とりあえず思ったことをつらつら書きます。


●現代風、幕末チャンバラショー!
 私は歴史が大好きなので今回白虎隊についてもかなり勉強して行ったのですが、このストーリーについては創作が多かったので、史実については知らない方が楽しめたかなという印象です。全体的にとてもすっきり綺麗なお話にまとまっていました。
ストーリーについては後ほど触れるとして、この舞台の見所はやっぱり殺陣でした。お芝居というよりはチャンバラショーという方が個人的にはしっくりきますね。
特に個々のキャストの迫力の殺陣を存分に堪能できるオープニング、かっこ良すぎてここですでに泣いたってお客さんがかなりいるはず。


●まじ半端ない土方歳三のカッコよさ
 白虎隊が自分たちの命を懸けて新政府軍と戦いますが、彼らを強くしてくれる存在がこのお話の中では「新選組」でした。「新選組への憧れ」、「彼らより高いところに行きたい」という気持ちがこのお話の肝になっていました。だからこそ新選組、特に副長の土方歳三はカリスマ的存在でないといけないんだけど、もうね、、、めっちゃ土方歳三カッコ良いの。。。ほんと「抱かれたい」。
土方さんは新選組で鬼の副長と呼ばれる一方で、戊辰戦争の後半では「やさしい父のような存在だった」とも言われています。荒木さんはその辺の土方さんの二面性を魅力的に演じられていました。
あと、土方さんの殺陣はスピード感が半端なく、ほんとに鬼のように斬りこんでいくんだけど、9/22のアフタートークで荒木さんがこんなことをおっしゃってました。
「土方の殺陣は2人先を見ながら斬ってる。だから今斬ってる人のことは全然見えてないからすごく怖い。ほんとに危なかったらよけてねって斬られ役の人に言ってる。」
白虎隊が憧れる存在として、殺陣にもこんな仕掛けがしてあるのだなぁと感心しました。


●足りない部分は自分の妄想で補う。
 河原田巧也が演じる池上新太郎は、土方よりも近藤派なんだけど、どうして近藤さんに憧れているのか土方さんの前で告白する場面がすごく好きで毎回ここでめっちゃ泣きます。
「父親が家禄を失って武士じゃなくなってしまったけど、刀を握らせてくれたのも親父だし、自分は父親を尊敬してる。自分が武士の頭として束ねている姿を親父にみせてやりたい。」ってなことを言います。
このお話は、白虎隊に個性豊かなキャラクターがたくさんいるけど、それぞれについてはストーリーテラーの貞吉からさらっと説明があるだけで、個人のバックヤードが詳しく描かれていないので、新太郎が一生懸命刀を振るにはにはそんな理由があったのかと毎回ここでグッとくるんです。
だから私は勝手にそれぞれのバックヤードを妄想して観たりしていました。
「和助は『医者の次男坊』らしいから、きっと医者は長男が継ぐことになっていて、両親の関心も長男にばかり行っているから、和助は刀で親に良いとこみせたいのかな。」とか、「保鉄が母親を人質に取られた新政府軍とたった1人で闘っているのは、幼い頃に父親を亡くして、母親と妹の3人暮らしで頼れる人が周りにいないのか?ヘタレなのは父親という一番身近な男の姿をあまり知らないからか?」とか色々妄想しながら観ると楽しいです。


●「これからは違います」
 9/21のアフタートークで安西くんが好きなセリフのひとつに、斎藤一に「今も昔も酒の飲み方が下手くそだな」と言われた貞吉が答える「これからは違います」というセリフをあげていました。
私もこのセリフが好きです。友も憧れの人も皆失い、1人生き残った貞吉がいかに苦しんできたか、心穏やかに酒を飲めたことが一度も無かったんだと斎藤さんの言葉から読み取れます。
しかし同じく生き残った斎藤一に親友でありライバルである伊藤悌次郎の最期の姿を聞き、貞吉はようやく前に一歩を踏み出すことができます。儚くも潔く命を散らしていった者たちの美しさ、死んでいった者達の思いを抱えながら、一歩前に踏みだす生き残った者たちの逞しさが描かれた素敵なラストシーンです。


細かい話は抜きにして、とにかく若いイケメンたちが懸命に刀を振っている姿が美しいです。
来週の大阪公演で、さらに成長しているであろう白き虎たちに会えるのか楽しみ♩