Life Book(仮)
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2007/06/23

「この中だったらどれが良い?」

制服を着た女の子達は、実に楽しそうに、陳列されたぬいぐるみを触っていた。

いろんな種類がある、そのクマは、ひとつひとつに願いが込められているようだ。

僕は、女子高生の後ろで控えめに、クマを眺める女性がいることに気がついた。

髪を一方向にまとめた、綺麗な人だ。
控えめに露出した肌は白く、細い身体のわりに、物腰はゆったりとしていた。

明るい笑い声が去った後、彼女はやっとクマに触れた。

さきほど、「こいつ可愛くないね」と言われていた、薄紫のクマだった。

彼女はそのクマを、つれていかなかった。
名残惜しそうに頭を撫で、その場を離れた。


僕は、クマをつれて、レジへ向かった。

プレゼント用にしてくださいと言っていた。