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しばらく経って
彼と私は一緒に暮らすようになりました。
彼は今まで実家を出た事が
なかったので、初めは何も出来ませんでした。
けれどそのうち
洗濯、お掃除、お料理、それに私の
子どものお世話までしてくれるように
なりました。洗濯にはこだわりすら
持つようになりました。(笑)
聞くところによると
今まで何もした事なかったとの事。
楽しいというのです。
子どもとの時間も仕事に
追われてあまり持てていた方では
なかったようです。
彼は離婚して
本当に変わりました。
親権は奥様が取られましたが
しばらく実家に子どもがいるとの事
彼はそれまで以上に
自分の子どもに対しての時間も
持つようになりました。
彼自身
自分の経験を通して
何を大切にするべきか
なにがダメだったのか
考えているようでした。
私自身も彼の話を聞いて
夫婦とは何なのか
家族とは何なのか
信じ合うとは何なのか
考えるようになりました。
自分が傷つきたくないと思う
以上に相手を傷つけては
いけないと思いました。
もしかして…
私はハッとしました。
違うんだ…
…違うんだ…
僕の子どもじゃなぃ…
彼は声を震わせて言いました。
そうなんだ…
辛かったね…
私の目からも涙が溢れました。
彼は今まで
誰にもその事を言えずにいたそうです。
同居する実の親にも
頼れる親友にも
誰にも言えず
初めて打ち明けたのが私でした。
それから役半年後に彼は離婚しました。
私は彼から打ち明けられた時
とっさに守ってあげたいと
この人にこれ以上辛い想いをさせちゃ
だめだと思いました。
それから私と彼は
真剣にお付き合いするようになりました。
