ピアニストの深瀬美奈子です。
ご覧いただきありがとうございます。
 
長いブランクを経て、還暦を過ぎてから
ピアノ演奏復帰いたしました。
 
海外で出逢った素晴らしい教えをもとに、
"自然な身体の使い方"に基づく
音色とテクニックを、
具体的かつ実践的アプローチで
お伝えしています。

 

昨日は

ジュリアードの恩師、

Mr. ルドルフ・フィルクシュニーのお誕生日でした。

 

 

5歳でヤナーチェクに学び、10歳でプラハ・デビュー。

16歳でパリのコルトーの門を叩くと、

「君に必要なのは教師ではなく聴衆だ」と

言われたというエピソードを持つ、

チェコ出身の巨匠ピアニスト。

ベルリンではシュナーベルに師事し、

26歳でアメリカへ亡命。

数々の主要オーケストラと共演しながら、

ジュリアード音楽院教授を務められました。

日本初来日は1978年、66歳。

欧米では広く知られながら、日本では

“知る人ぞ知る”存在であった、

ピアノ界の至宝とも称される巨匠です。

生で聴く音の、溶けるような美しさ。

そして、とんでもなく自然で無理のないテクニック。

その音を間近で聴かせていただけたことは、

今思えば計り知れない幸運でした。

当時の私は、その価値の1/10も理解していなかったかもしれません。

けれど、

「音が美しくあること」

「柔らかく、ラクに弾くこと」

「音楽が自然で豊かなこと」

それが何より大切だということだけは、

言葉ではなく、存在そのものから教わりました。

 

 

卒業前に、チェコ作品の楽譜をお借りして

コピーさせていただきました。

今でも私の宝物です。

写真は、ジュリアード向かいの

“Maestro”という名のレストランの前で。

そして、

来日時、私の父とアルバムを見ている一枚。

 

そして壁に掛けている写真、右上の女性は、

私をジュリアードへ導いてくださり、

フィルクシュニー先生のもとへと繋いでくださった

もう1人の恩師、

ロビン・マッケイブ先生。

現在はワシントン大学で教えていらっしゃいます。

 

今、私がレッスンでお伝えしている

「ラクに、美しく弾く奏法」は、

この系譜の中で身体で学んだもの。

ピアノ演奏で大切な本質でした。

そして今、

その本質を、私自身の身体で確かめながら、

大切にしてきた"美しい音”を、

実際にどうすればその音になるのか。

再現できる形でお伝えしていくことが、

今の私の大切な仕事です。

今日も、先生方の写真を見ながら

ピアノの蓋を開けました。

 

 

 

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