~はじめまして!~


 空から飛んで来た光の中から現れた女の子たち。


 微妙に半信半疑なところがまだあったけど、レイさんたちが精霊さんだっていうのほんとだったんだ。


 「あの・・・大丈夫ですか?アカネさま。」


 心配そうに声を掛けてくるレイさん。


 ・・・ありゃ、私へたり込んでたよ。


 「あ・・・うん大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから。」


 パタパタと足についた汚れとか払って立つ私。


 「へえ、この女の子が今度の封魔師?子供みたいだけど・・・。」


 赤い髪をした背の高い女の子が言った。


 「エン、失礼よ。」


 「へ~イ」


 ・・・まだその封魔師になるなんて決めてないもん。


 

 「失礼しましたアカネさま。では改めて私の仲間を紹介致します。」


 レイさんは女の子たちを私の前に横一列に整列させた。


 「こちらがエン。炎の精霊です。」


 さっきの赤い髪の子だ。


 「あたしちょっと口悪いけど、気にしないでね。」


 ・・・口の悪さの度合いにもよるけどね。


 「こちらはスイ。水の精霊です。」


 「よろしくお願いします・・・。」


 青い長い髪・・・綺麗な人。ちょっと控えめな感じかな。


 「この子は・・・」


 「あたしラミだよ!よろしくね!」


 ちっちゃくて可愛い子だなあ。・・・でも精霊さんだから私よりずっと年上?


 「この子はイカヅチの精霊です。ちょっとわがままなところがありますが・・・」


 「あたしそんなわがままじゃないもん!」


 ぷーとほっぺを膨らませてしまった。


 「この子はフウ。風の精霊です。とてもおとなしい子です。」


 フウちゃんか・・・無表情というか・・・チョコチョコ動いてるお隣のラミちゃんとは正反対な子だなあ。


 「こちらがモモ。花の精霊です。」


 「よろしく~♪」


 ウインクとかして・・・そういうノリの子?


 「そしてこちらがセキ。大地の精霊です。」


 「よろしくお願いします。」


 穏やかな・・・母なる大地とかいうけど、ちょっとお母さんっぽい雰囲気もあるような。


 私の印象、子供っぽい順、ラミちゃん→フウちゃん→モモちゃん→スイちゃん→レイさん→エンさん→セキさん・・・といったところ。


 「私たちはこれからアカネ様のお側にお仕えして、妖怪退治の手助けをさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。」


 ひざまずくレイさん。他の女の子たちもそれに続いた。


 ・・・もう私が封魔師になるの決定で話し進んでるんですけど。



 ~つづく~