港街・吹雪・物語 | 南空知文庫

港街・吹雪・物語

 ~※注 本記事は、坂口安吾氏の「吹雪物語」とは、全く関係がありません(笑)~

 

 今朝の札幌は久々にピリリと刺すような寒さでした。

 そうはいってもー10℃前後であり、あの当時と比べて随分と暖かくなりました・・・・

 時は1977年、夕張郡栗山町字角田から、積丹半島の付け根に位置する港街{岩内町}に引っ越してきた当時小4の私は、通学時の吹雪の凄まじさに度肝をぬかれました。
 
 吹雪が酷い時はほぼ視界0であり、毛糸で編んだ覆面レスラーのようなモノを被り、近所のお兄さん・お姉さんに手を引かれての集団登校でした(それでも登校する勤勉?な子供達)。

 岩内町には当時映画館が、憶えているだけでも2館有り、丁度ロードショウ上映されていた{ 八甲田山 }を、猛吹雪の中、父と雪中行軍まんまな状況で見に行ったり(シャレになんねぇ・・)、
 吹雪が収まった後の晴れた街に出現する、キラキラ光る「吹きだまり」の鮮烈さ等、今となっては全てが美しい思い出です。


 下記の絵は、そんな当時の「吹雪・視界0」時の感覚の断片です。


{ 吹雪・1977・岩内 }

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 その頃の私がハマっていたTVドラマが、土曜日の夜、PM10:00から放送されていた「横溝正史シリーズ1・2」であり・・・・
 もう怖いんだけど・・小便チビリそうになるんだけど・・見たいぃぃ!という・・・ たしか金田一耕介の全国規模のファンクラブも有ったほどに当時の世は横溝ブームでした。

 エンディング・テーマの茶木みやこさんが歌う「幻のひと」・・・・ 最期に聴くみやこさんの声がまた怖かったぁ・・・(みやこさん、スイマセン)

 茶木みやこさんは、今も都内及び各地でライブ活動してらっしゃいます(去年、荻窪の商店街でライブ告知ポスターを見かけました)



 吹雪と八甲田山と自作と横溝とみやこさんの物語、これにて幕!