あんなものでよかった。
どうでも良かった。
こんな生活でよかった。
お前はそう思えるか?俺はそう思える。
こんな人生でよかった。
俺は、平和だけあれば充分だ。
「悠眞?おぉ~い?」
「あぁ、おぉ。」
別に大きな事件があるわけでもなく。
ただただ平和に過ぎていく。
まさに、【安寧秩序】を絵に描いた世界。
俺のなかで大切なのは、平和とこの4人の関係。
俺、詩音、竜馬、莉那の、この関係性だけは、なにがあっても壊したくない。
「ちょ、悠真さん!?いきますよ!!」
最年少の莉那は、背が146という、小柄な女の子。
竜馬と付き合っていたという噂があるが、竜馬は生憎ぼいんな女性にしか興味がない。
「悠眞?今日はちょっとボーっとしすぎじゃない?」
「気のせいじゃない?」
詩音は、明らかにお嬢様育ちだろうなってぐらいおしとやか。
胸下まで伸ばした美しい黒髪が印象的だ。
「ふっ、どうせ昨日も仕事だろ?寝ればよかったのに。」
ちょっと冷たい態度が特徴の竜馬は、いつもは凄く優しい奴だ。
「うるさいなぁ、行くぞ。」
みんなを促し、前に進む。
「あたし、アイスたべたぁ~い」
詩音が見た目とは反対に子供みたいな言葉を口にする。
「いいですよぅ~!!私はストロベリーで」
「俺はじゃあチョコミントー!」
「え、じゃあじゃんけんで誰かおごりね!!!」
「教師のお前が払えよ~、公務員は安定だろ?」
「じゃんけん~ぽんっ」
パー、パー、グー、パー、
俺、負けじゃん。
「うわー、」
なんて子供っぽいことを言って見る。
行ってこよう、あがいても無駄なようだ。
燦々と輝く太陽が、汗で濡れた俺の額を、また明るく照らす。
