いのちゃん
31歳のお誕生日おめでとう



カレンダーの6月22日を見ては、あ…………と思い出す。さらにはスマホカレンダーは 毎年の予定として
【いのちゃん誕生日】が繰り返し表示される。



みんなでパピバ会した日が懐かしい。











そんな私は、今、『優里』のドライフラワーを聞くといのちゃんを思い出す。





TVの歌番組で、ちょくちょく流れるこの曲。

歌が聴こえてくると、つい家事をしている手が止まり、TV画面を見てしまう。





そんな私を見てか、旦那はいつも


『この歌を聞くと、いのちゃん思い出すよね~』


なんて笑いながら話しかけてくるけど、正直私の心境は複雑だ。











メレンゲの気持ちで、いのちゃんが何度も何度も練習した歌。


メレンゲの気持ちが最終回を迎えると知った日からは、何となく見なくちゃいけない気持ちになって、毎週かかさず見ていた私。



まるで、いのちゃんの最後の勇姿を見守るように。


まるで、私の気持ちを確かめるかのように。








正直、いのちゃんが『ドライフラワー』を一生懸命に練習している姿は、見ていて少し気の毒にも思えた。だって、いのちゃんの声に合った歌ってものがあるでしょ。あの独特な声を生かせる音域の歌がさ。





これじゃあまるで、いのちゃん歌下手に思われちゃう…………。




と、少しモヤモヤした気持ちもありながら、それでもいのちゃんが真剣に歌に向き合っている姿をじっと見守った。最終回では練習の成果を発揮出来ず涙したけど…………。いのちゃんの努力は、みんなに伝わったようで安心した。












と、そんなことから『ドライフラワー』は、歌が流れる度に、私のいのちゃんを思い出すスイッチになっていた。




けれど、聞けば聞くほど、何か心に引っ掛かる歌詞。いのちゃんを思い出すからなのか、何なのか。




そんな自分の気持ちを知りたくて『ドライフラワー』について調べてみた。そこで最初に知って愕然としたことは『ドライフラワー』の花言葉だった。






【ドライフラワーの花言葉】
永遠、終わりのない愛情






まさか……そんな花言葉とは……。
ドライフラワーっていうから、すっかり色褪せ、終わってしまった恋のようなイメージだったのに。




でも、確かに、この歌詞に含まれる感情は私の感情と似かよっていた。




「まだ好き」も本当なら「もう疲れた」も本当。そして、「好き」じゃなくて「嫌いじゃない」という感情。




自分から別れを告げたのに、揺れ動く感情。「好き」でも「嫌い」でもないグレーな感情。










いのちゃんが歌う歌詞は、いろんな事を思い出させる。いろんな気持ちにさせる。




多分 私じゃなくていいね
余裕のない二人だったし


ここ。この歌詞をいのちゃんが歌うとき、いのちゃんに「僕じゃなくてもいいんだよね」って言われている気がした。












気付けば喧嘩ばっかりしてさ
ごめんね


私が悪いのに、いのちゃんに「ごめんね」って言われた…………そんな気持ちにさせられる。














ずっと話そうと思ってた
きっと私たち合わないね


まるで、私がずっと話さなきゃいけないことがあったのに、いのちゃんから別れを切り出された気持ちになった…………














二人きりしかいない部屋でさ
貴方ばかり話していたよね


そうだよ。いつも、私が一人でいのちゃんのこと愛でていた頃、雑誌を見ては、TVを見ては、私ばかり一人であなたのことを話していたね。あたりまえの事だけど………。














もしいつか何処かで会えたら
今日の事を笑ってくれるかな


また、私がいのちゃんのところに戻ったときには、笑って受け入れてくれるのかな…………















理由もちゃんと話せないけれど
貴方が眠った後に泣くのは嫌


離れていく理由をちゃんと話せなくてごめんなさい。
でも、嫌いになった訳じゃないし、ずっと一緒にいたかった…………私のわがまま。














声も顔も不器用なとこも
全部全部 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたい
きみとの日々もきっと
きっときっときっと
色褪せる









こんな風にいのちゃんのことを思い出しては、少し胸がチクチクっと痛くなる私。

けれど、ドライフラワーの花言葉みたいに、私の初恋は永遠の愛のようです。







いのちゃんの活躍、応援しています。

どうか、素敵な31歳の一年になりますように⭐







そは