みなみは、

帰国する前までは、

米国系一流ホテルチェーンに勤めて、

日本人ゲストリレーションマネージャーとして

海外あっちこっち勤務してました。

今は、主に、

働く世代を中心に、お疲れの方々に、

タイ古式マッサージを施す

セラピストです。

こころもからだも酷使して会社のために働くよりも、

もっと、

自分も他人も、

こころとからだが健康になれるお仕事がしたいな

と思って、

セラピストの国際資格を取るため、

スクールに通って勉強中。

はずかしながら、

いい歳して、アルバイトです。

どうして「タイ古式マッサージ」なのか？

タイ古式マッサージは他のマッサージと比べて、

なにがどう違うのか？

そういえば、

まだこのブログ上で

皆さんにお話してませんでしたね。

まず、タイ古式の歴史をお話します。

日本の指圧は１４０年ほどの歴史ですが、

タイ古式マッサージの歴史は、

２５００年前まで遡ります。

日本では、

中国から伝わった「大乗仏教」が一般的ですが、

タイでは、

インドから伝わった「小乗仏教」を深く信仰しています。

タイ古式マッサージも、小乗仏教も、

もともとは、インドにいた仏教の僧侶たちが、

タイへ、移り住んだことが始まりです。

タイに仏教が伝来したとともに、

タイ医学もだんだん出来上がっていきます。

大陸続きなので、インドとは似たところはあります。

最古のものとしては、

ヤシの葉に、タイ医学をまとめた医学書が

あったそうなんですが、

その後の戦争でビルマ軍に焼かれてしまって、

今はありません。

タイ古式マッサージに関して、

今でも残っている一番古い資料としては、

寝釈迦仏で有名な、

バンコクのワットポーというお寺の

石碑に残されているもので、

1837年頃のものです。

からだの前面と背面の図あわせて60枚くらいに、

人体を流れるセン（経絡）の図が描かれています。

これは、観光で行ったことあるよっていう人も、

きっと多いですよね。

他のマッサージと違うのは、

タイ古式マッサージは、

仏教の教えを学ぶ場である、お寺で施されていたこと。

仏教の教えに基づいて、仏教とともに発展したこと。

その昔、タイの人は、

僧侶に、

マッサージのしかたや

健康の相談をしていたそうです。

だから、

仏教の教えを語らずには、

タイ古式マッサージを語れません。

今でも、

タイ古式マッサージの施術を始める前には、

健康と幸せの祈りを込めて、お客様に向かって、

胸の前で両手を合わせて、

「ワーイ」（合掌）をします。

　　
（↑これはタイ古典舞踊のおねえさん達ですけどね。）

わたしの勤務先のタイ人スタッフ達は、

お店に出勤してくるとき、退勤するとき、

必ず、店内に飾っている「ミニ仏像たち」に、

ワーイ（合掌）をすることを忘れません。

タイで会った私の知人のタイ人の多くも、

仏像がそこにあるのが見えれば、

歩行中でも、おしゃべりの途中でも、

路線バスや電車の車窓からでも、

タクシー乗車中の車窓からでも、

必ず手を合わせていました。

私は、そんなに信仰心はないけれど、

こんなふうに、

仏に手を合わせる人々の姿を、

とてもリスペクトしたくなります。

タイ古式マッサージは、

凝りがほぐれて

からだがスッキリ気持ちよくなるだけじゃなく、

「マッサージの施術をはじめる前に、

手を合わせて、相手の健康を願う」という、

仏教らしい、「相手への思いやりの心」が、

すごく感じられます。

マッサージは、

人の手によって施されるものなので、

施術を担当する私たちセラピストの、

精神的内面や、思いやりも、

「手」から伝わる気がします。

私は、そういうところに、

すごく魅力を感じています。

その２に続きます。→→

みなみ

なぜタイ古式マッサージなのか？その１