夫のmasaこと雅之です。
妻、美奈子は2017年9月20日午前4時40分空へ旅立ちました。
2015年4月にスキルス胃がんの告知を受けてからこれまで辛い治療、重なる手術に耐えて頑張ってきましたが力つきました。
途中からこのブログを始めましたが、元々筆無精というか、こう言う事が苦手な家内でしたが、自分の前向きに生きる姿を発信しそれで話のネタで笑顔や笑いに繋げてもらえるならとそんなに治療の中身の事ではなく日常を投稿してきたのだと思います。
今、振り返るとこのブログもこの6月から発信していないのか〜、と改めて思い、その頃からやはり体も精神的にも少しづつ余裕がなくなってきていたのかもしれません。何より自分らしい前向きな発信が難しくなってきたのだと思います。
今思い返せば後悔や悔しさが押し寄せてきます。
でも7月位からは自分の行く末がそれ程長くないと思い、私に日常の事、家計の事、子供達の事などを少しづつ引き継ぎ始めてました。
そして「私はもう十分幸せやったよ、子供達の事で心残りはあるけれど それだけはわかっておいてね」と。言ってました。
友達、仕事、患者会の仲間との出会いの中で本当に皆んなに愛され仲良くしてもらえた事に心から感謝し、幸せ感じてました。
主治医にも8月のお盆過ぎに先生の手を両手で握りしめて、「先生これまでありがとう！私は先生に出会え治療して貰えて本当に幸せやった、ありがとう。だからもうえええよ」と伝えていました。
最後の19日間は私が病院の個室に泊まりそこで二人で過ごしました。
朝4時頃早くに目覚め、全て自分でベッドの上で歯磨きして、病院から蒸しタオル貰い顔や体を拭いて、顔にクリーム塗って、化粧ポーチ出して少し眉描いて、、そこはやっぱりこんな時でも乙女でした。
可愛らしく思いました。
それから少し口に含める物、果物やジュースを口に入れそして味わうだけして口からだす。
それでも調子の良い時は「おいしー」と言ってくれてました。
こんな事して1日が始まる病院の日々、、
1日は長くてたくさん話も出来ました。
これまでの治療の事、日常の事、家計の事リアルにカードの暗証番号の事など、、
特に緩和について色々と話しました。
緩和病棟に入るタイミングはどうやったかなー？、緩和の事ここに来て初めてわかったな〜抗がん剤はいつ止めたらよかったかな〜オキノームもう少し我慢せんと飲んだら良かったな〜等。
本当に冷静に話しました〜
濃い時間でした。
亡くなる4日前と3日前に友人、患者会の仲間がたくさん来てくれて調子も良くいっぱい話せて奇跡の二日間もすごせました。
通夜、葬儀ではたくさんの友人や仲間、仕事関係の方々近所のママ友などビックリする程たくさんお別れに来て戴き改めて家内の積み上げて来た濃い絆に夫ながら頭が下がりました。
式では美奈子が今年の4月再発直後に患者会希望の会から自分の行く末を覚悟してYouTube発信した動画を流して美奈子の意思も伝えさせていただきました。
これまでみなちゃんの大阪おばちゃんブログを読んで戴きありがとうございました。
きっと美奈子は空の上でまた何でも笑いに変えて回りを明るくしてると思います。
そして同病で苦しむ方々の事を想い守る為に私達に天から力与えてくれると思います。
美奈子の意思を繋げ笑顔みれるよう私も頑張る決意です。
これまでブログで繋がり応援して下さりありがとうございました。
masa