茶色のズボン
昨日、優羽用に茶色のズボン👖を購入。
帰宅後に試着をさせてみると、
『茶色のズボンなんて履きたくない。』
『かっこ悪い』
となぜか不機嫌モード。
カッコイイょ‼︎と何度も褒めて説得しても嫌だと言って聞かなかった。
おかしいなと思ってよくよく話を聞くとボソッと
『うんこ色だから、かっこ悪いって笑われる』と
つぶやいた。
なるほど…。
5歳くらいの子ならよくある話。うんこ、おしっこ、ち◯こで大爆笑だからね。
しかもそれを言ったのは、仲良しでいつも一緒に遊んでる男の子。
言った子は優羽が嫌いなのではなくむしろ好きだから面白がって言ったのだと思う。
優羽だって似たようなことを相手に言っているはず。
でも、自分が言われた時は傷付く。
だけど、『じゃあ茶色のズボンは履かなくていいよ』って言ってあげるのは教育ではないような気がした。
だって、他の色のズボンや他の服、髪型にしたらまた似たようなこと言われることだってもちろんある。
これから生きていくうえで、人に何も言われないなんてありえないし、何か嫌なことを言われるたびにそれを回避していくことなんてできない。
人に何を言われても、自分はどう考えるのか。その人にはその人の考え方がある。
人の意見に耳を傾けながらも自分に自信を持っていないと、精神的につぶれちゃうよね。
自己肯定感…。大事だよな。
昨日は優羽にじっくりと話をしたけど、伝わったかな?
今朝、茶色のズボンを履いて保育園に行かせたけど、どうだったかな。
あとで聞いてみょ。
不器用な彼女
ある3年生の女の子。いつもお昼ご飯を持ってこない。そして、休み時間の度に保健室にやってくる。
『先生~。うち、ダイエットしてるからお昼は食べないから、お昼の時間に保健室に来ていい?』
言い訳がない…。(; ̄ェ ̄)
『ダメ。ダイエットとか言ってないでちゃんと食べなさい。』
イロイロと事情があるのは分かる。親はお昼ご飯を作ってくれない。
お金は言えばもらえると思うが、本人は金をくれと言いたくない。
お昼を持ってくる時は自分でおにぎりを握ってくるしかない。
『今日はしょうがないから、私が用意しとくから食べなさい。』
お茶とたまごサンドを注文し、手渡した。
放課後…。保健室に来て、
『お茶は飲んだけどサンドウィッチは食べなかった。今ここで食べるわ。』
まぁ、素直じゃないけど食べるならいいか;^_^A
次の日…。またもや休み時間の度に保健室に来る。
『先生~。うち、ダイエットしてるからお昼は食べないから、お昼の時間保健室に来ていい?でも、今日はお茶は持って来たから‼』
相変わらず昼ごはんは持ってきてない。私が昨日買ってあげたお茶のペットボトルにお茶を入れて持ってきた。よしよし。でも、それとこれとは別問題。
『いや、だからダメだから。今日はポテトサンドね。』
またもや、自腹か(;´Д`Aまぁいいけど。
放課後来室。
『今日は昼に食べたょ。てか、ホントに買わなくていいから。てか、食べないし。申し訳ないし。』
変なところに気を使う彼女。
『いやね、お昼を持ってきてないって聞いちゃうとこっちもハイそうですかとはいかない訳。わかるでしょ?そんなお金のことに気を使うぐらいなら明日から食べても食べなくてもとりあずは持ってくるだけ持ってきなょ。』
3日目…。11:30の重役出勤。
直行で保健室。
『今日はおにぎり握ってきた。梅。』
あんたその魔女のような長い爪で握ったんですか?(;´Д`A
まぁ、持ってきたんだからエライエライ。
『あと…。これあげる。』
かくれももじりのポッキー…。
実は私の携帯の待受はかくれももじり。
それを見た三年生は私のことを『ももじり』と呼ぶ子も少なくない。
それでか…。フッ…。
終始素直じゃないんだけど、憎めない。
実は彼女は5月に転校してきた。そして、転校早々、遅刻、欠席、自主早退(別名:逃亡)そしてかくれんぼ(校内に隠れていて、教師が血眼になって探す)…とまぁ、イロイロやらかしてくれた。
夏休み明けは、朝からちゃんと来て最後までいるし、表情も変わってきたので、学校にも慣れてきて精神的にも落ち着いてきたのかもしれない。
彼女のその不器用な感情表現が可愛いと思ったのでした。