韓国で食べたかったお食事の一つは、タッカンマリです。

東大門のタッカンマリ横町にある「明洞タッカンマリ」というお店に行きました。

店名の明洞ではなく、東大門の怪しい路地にあります。

この横町には元祖と名のつく有名なお店がありますが、このお店に決めていました。

まず、観光客目当てではなく評判が良いところ。

「東医宝鑑」にも記載がある漢方食材の「オムナム」を用いているところ。

オムナムは神経を落ち着かせたり陰気を補ったりする効能があり、鶏との相性が良いそうです。

タッカンマリは20000w。

お一人様でもパンマリ11000wで楽しめます。

6時過ぎでほぼ満席で、空いていた入り口近くの席に案内されました。

寒い中待たずに済んでラッキーでしたが、ドアが開く度に冷たい風に凍えました。

韓国ドラマでコートを着たまま食べている光景をよく見ますが、なるほど納得の寒さでした。

お客は全員韓国人で常連客風というアウェイな雰囲気でした。

レジ係のアジュンマが無表情のまま片言の日本語であれこれお世話をしてくれて、隣のほろ酔いオジサマがあれこれ話しかけてきて楽しくお食事できました。

テキパキと鍋が用意されて、タテギはアジュンマが作ってくれました。

「辛いの大丈夫?」と聞かれ、「大丈夫」と答えると、コチュジャン、にんにく、醤油、お酢、カラシを目分量で入れてくれました。

唐辛子のような赤い辛味は大丈夫なのですが、からしやわさびの鼻にツーンと来る辛さは苦手なので、ちょっと待ってちょっと待ってお姉さん・・・。

からしの風味を消すために、こっそりコチュジャンを足してニラを大量に入れました。

まず最初にトックをお皿に入れてくれて、続いて砂肝、えのき。

いきなり炭水化物でスタート。

韓国に来て最初に口にしたのがこのモチモチトックでした。

砂肝が入っているのが意外でした。

キムチをつまみながら煮えるのを待っていると箸を取り上げられ、私の箸でじゃがいもをぐさっと刺して「じゃがいも平気」と。

韓国式のワイルドな接客です。

やがて「全部平気」とゴーサインが出たので、念願の骨付き鶏肉にかぶりつきました。

とっても柔らかくてホロホロと身が剥がれていきました。

あっさりした薄味なので、タテギの案配やニラの量で印象が変わりそうです。

シンプルにコショウだけつけてもおいしかったです。

ほぼ食べ尽くしたところで「お腹いっぱい?麺おいしいよ。」とククスのご案内。

予定通りククスを追加で注文しました。(サリククス2000W)

スープを足して乾麺投入。

このククスがかなりの量だったので、さすがに完食は無理だわ、半分くらいでいいのに思いました。

隣のオジサマは「鍋にキムチを入れた方がおいしい」とアピールしてきましたが、アジュンマはお玉で阻止していました。

それでもオジサマは「キムチもっと、もっと」とちょっかいを出してきて、アジュンマが「少しだけならいいよ」とのことで少しだけ入れました。

他のテーブルを見るとお鍋のスープが真っ赤になっている所もあったので、好みの問題かなと思います。

最初は薄味と感じたスープでしたが、煮詰まるとコクが出てきて、ククスにはピッタリの優しい味でした。

鶏や野菜の旨味を吸ったククスは最高でした。

お腹いっぱいでも追加するべきです。

スープを吸ってモチモチにふくれあがったククスはボリューム満点でしたが、お腹いっぱいでも箸が止まらなくなるおいしさでした。

結局、限界を超えて完食。

アジュンマからも「キレイによく食べたね」と驚かれました。

韓国では完食すると物足りないという意味になり、ちょっと残すのがマナーのようですが、おいしくて残すことはできませんでした。

会計後にショップカードをもらったら、なんとまさかの支店でした。

タッカンマリ通りに明洞タッカンマリは3店舗(明洞、始祖、巨成)あるようで、それぞれご家族で経営されているとか。

3店舗もあるとは知らずに最初に見つけた支店にに入ってしまい、どうせなら本店で食べたかったなと思いました。

おいしかったし、待たずに入れたので良かったんですけど。

体が温まるし、コラーゲンや良質なたんぱく質を摂取できるし、とにかく〆のククスが最高で、大満足でした☆

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