スターチャンネルで「ハンニバル」の無料放送をしていたので録画しました。

シリーズ2の放送が始まる前のおさらい、契約促進キャンペーンです。

映画の4作はトマス・ハリスの小説から映画化されていますが、このハンニバルはドラマのための書き下ろしです。

「ライジング」から「レッドドラゴン」までの空白を埋める作品です。

若き日のドクターレクターを演じるのはデンマーク出身のマッツ・ミケルソンという方。

アンソニー・ホプキンスのイメージが強いので、他の方だとどうかな心配しました。

チラッと見ると、上品で冷徹な雰囲気が見事にハマっていました。

サイコサスペンスの中でも「羊たちの沈黙」はとても好きな作品です。

優秀な精神科医とFBI捜査官の息が詰まる駆け引きと心理戦。

捜査しているのに、精神鑑定を受けているかのような錯覚。

追い詰めているのに、追い詰められる。

映像の美しさと恐怖に引きこまれます。

ジワジワと迫ってきて、ゾクゾクする感じが秀逸です。

人の臓器を食べる殺人鬼でありながら、色気があって知性と気品にあふれたドクターレクター。

猟奇的殺人という残忍な内容なのに優雅な雰囲気で、怖いのに美的センスにあふれています。

ドラマのシリーズ1は全13話で、第1話にはアペリティフというように、各エピソードにフランス料理のフルコースをイメージしたタイトルが付いているのが憎い演出です。

13話録画しましたが、トンイも溜まっているのでいつ見終わることやら。

食事しながら見る作品ではないですし、これを見た後しばらくはフォアグラとかホルモンとかは食べたくなくなります。

ゆっくりじっくり鑑賞します☆