ホジュン全68話、最終回まで見終わりました。

伝説の心医という副題なのでてっきり精神医の話かと思って見始めたら、患者の心に寄り添う医者という意味でした。

毎回どうしてそこまで・・・と心が痛くなるような過酷な試練や苦難が待ち受けていて、ドキドキハラハラさせられ、68話が長いとは思いませんでした。

もともと医療ドラマは好きですし、東洋医学や漢方にも興味があるので、ストーリーを楽しむのとは違う視点でも見ていました。

陰陽五行説に基づく診断や、どの症状にどの生薬を使うのかにも興味津々でした。

肝心のストーリーは史劇でもあり壮絶な人間ドラマでもあり、最後回までの残り数回は毎回泣いていました。

叶わぬ思いを抱きながら医女としてホジュンをサポートし、報われなくても側にいられるだけでいいと慕い続けたホジュンの元から去っていった幸薄いイエジン。

貧困や苦難や寂しさに耐え、文句も泣き言も言わず、夫を信じ支えるダヒ。

王の死後に処刑されるホジュンを見送る内医院の医師たち。

御医に復帰し側に仕えてほしいと強く懇願するも、ホジュンが師匠との約束を果たそうとする意思を尊重した光海君。

ホジュンや仲間と共に故郷の山陰に帰りたいのに漢陽に残るイルソ。

個性豊かで、憎めない愛すべきキャラクターたち。

様々な登場人物に感情移入して、泣いてばかりでした。

最終回は展開が読めてしまって、予想どおりの結末でした。

自分の命を削ってまで患者のために尽くしたホジュン。

医師としての使命を果たし、志を貫く姿勢は素晴らしいと思います。

ただ残された家族や仲間、医院や患者にとってはどうなのかなと疑問でした。

頑なまでに患者の治療を優先するところは医師としてはご立派ですが、家族や仲間や同僚を顧みない姿にもどかしさと苛立ちを感じました。

患者への慈悲深い思いやりや医療への熱意を少しでも家族に向けてほしいと思っていました。

親不孝な息子で、配慮に欠ける夫で、冷淡な父の一面もあったように思います。

一人でも多くの患者を救いたいのであれば、自分の健康管理をした上で長く医療に携わるべきだったのではないかとも思います。

ずっとイエジンの行方が気になっていたので、ラストシーンでのイエジン登場は満足です。

歴史ものは苦手でしたが、このドラマは飽きることなく見ることができて、たくさんのドキドキと感動をもらいました。

長編なのでリピートは難しいかと思いますが、時間と機会があればぜひもう一度見直したいです☆